DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

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傷つきは時間をかけて癒して 

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DVやモラハラなどでの傷つきは大きな痛みを伴うし、回復も簡単ではありません。実際多くのケースでは、生育の問題や親のコントロール、職場の労働環境やら収入の低さ、保育や福祉のお粗末さ、などなど、様々な社会的な要因があって、夫婦間葛藤が生じてのDVモラハラで、単純に加害者が悪者で、被害者は善なる弱者、というものではありません。

問題の根は深く、解決も難しいことなのに、男が加害者、女が被害者と割り振って、司法を巻き込んでの争いに持ち込んだり、保護と称して家族解体に与するDV支援がまかり通っていたり。

いわゆる加害者として、理不尽に家族解体を迫られた人にすれば、司法で義を通すべく、争いに持ち込むしかなくなります。司法の無力、法の矛盾を知らないのだから。

被害者だけが集まって、いわゆる加害者に対する不信感や恨みつらみを出し合うだけでは、孤立からくる不安はなくなっても、加害者に対する誤った認知も変わらないし、自身の問題解決には至りません。痛みも終わらないし、時にはフラッシュバックもするでしょう。

こんな支援の薄さに、多くの当事者は男女・加害被害の別なく、無意味に傷つけられてしまいます。その傷は深く、問題の本質的理解をもとにした支援がないから、痛みは何年も終わらないどころか、さらに次世代に連鎖してしまいます。

かくして本人の願いとは裏腹に、家族みんなが傷ついて修復不可能な痛みを抱えることになってしまいます。この傷つきをもたらす支援で飯を食ってる人たちもいるわけで、その方たちは、一見正義の味方だったり、優しく思いやりのある人だったり、するわけですが・・その実、DVモラハラがなくなっては困る人たち。だから、いつまでも言い続けます。「DVは治らない・プログラムは無意味」と。

昨夜は、そんな支援で深く傷ついた男性の痛みのこもったメールをいただきました。本人の修復の努力にもかかわらず、不誠実な対応を続ける相手方やその親族の、人としての薄さ・軽さに胸痛みます。

また、昨夜は大阪はドーンセンターで女と男のグループワークでしたが、その場で語られた参加女性の言葉に、回復のための希望を垣間見ることもできました。

「別れて八年経つけれど、子供のこともあって、元夫に初めて手紙をだしたら、便りを喜んでくれた」とのこと。彼女もきっとそれほどの長い時間がかからないと痛みや恐怖は終わらないだけの傷つきをされたのかもしれません。

そして、単に時間が癒してくれたのではなくて、加害被害を超えて、相互理解を深め癒しや成長をもたらす修復的な支援が多少なりとも寄与できたのではないかと、私も元気をいただけました。・・とさ。

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