昨夜の男ワークでも一昨日の女ワークでも、お題はパットパルマーの絵本「怒ろう」の読み合わせ・・・ほとんどの人は、怒りは暴力の原因だから怒らないようにしなくては・・・と考えます。加害者と言われる人たちも、怒らないようにしなくては・・と怒りを抑圧します。
けれど、怒りを抑圧して、本当に脱暴力できるのか・・・心おだやかな人になれるのか・・・私はそこに疑問を持っています。怒りの抑圧は、いずれ溜まり切って溢れた時、さらなる暴力になるか、別の問題に発展するだけ・・・と考えます。DVはなおらない・・・プログラムは無意味、と言われる所以です。
怒りを抑圧するのではなく、怒りの原因を考え、その原因に対する根本的な対応ができたり、怒りを適切に表現することで、怒りが暴力に発展するのを防ぐこともできるし、怒りが発生する原因をなくすことも可能。怒りは自分を守り、関係をより良いものにし、世界を変える力にもなる。
と言うわけで、私は、怒りを抑圧せず、怒りを言語化し、怒りの原因や対処法を本人なりに理解することをワークの方法論としています。とりあえず、怒りを言葉にすることです。
ワークの中で怒りを言葉にして語り、多くの人に共感してもらえたら・・その怒りは少しだけかもしれないけれど、語る前より、確実に小さなものになっています。そして、多くの仲間にわかってもらえてるという安心感は、孤立からくる過剰防衛としての暴力を不要なものにしていきます。
そんな私のワークでは・・怒りについて語る時も、みんな楽しく、おバカちっくで、笑いが絶えません。教育とか、更生とか、治療を前提とするプログラムとは随分違います。そんな態度で脱暴力するのか・・と疑問に思う人もいるかもしれませんが・・・有効性は高いんよね・・・じつわ・・・
こんなワーク・・・遠くの人はなかなか参加できないだろうけれど・・・10月末の土日に30時間ワークショップを開催します。半年ぶんのワークを二日でやってしまおうと言う企画。ぜひご参加を。