DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

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寂しさの病・・・・心満たされず育つ子供たち・・・日本橋セッション

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昨日は日本橋セッションでした。朝一のミニ講座は「薬物依存に関する研究」の紹介です。薬物依存に関するラットの実験で、ラットは薬物依存になってしまうという常識に対して、豊かな環境にあるラットは薬物依存にならないという事実で、薬物依存とは薬物そのものではなく、ラットの生活環境が薬物依存を誘発させているという現実を理解できます。これはラットにだけ言えることではなく、人間にも言えることと報告されています。ベトナム戦争中、かなりの数の米国兵士が薬物を使用したけれど、帰国後そのほとんどの兵士が薬物を使用していないと・・。

いつもながらに移動は夜バスです。

これは、医療でも同じことが言えていて、医療でモルヒネなどの薬物を使用するけれど、退院後その患者は薬物依存になることはないという事実。

さらに、私はこのことから、薬物だけでなく、すべての依存行為は依存対象の問題というより、そのひとの生活環境、言い換えれば社会の問題が依存の原因だと考えます。暴力問題も、自傷や引きこもり、ネットやゲーム依存もしかり。

実際、転生庵のお泊まり合宿の際に、大人たちはゲーム禁止とは言わないけれど、子供達はゲームもやるけれど、それよりも、みんなと大騒ぎしたり動物と触れ合ったりすることの方を選んでいます。

このことからわかるのは、今の子供たちの置かれた状況は、自由な時間や空間、人間関係を奪われ、自由で自発的な活動ができない環境で、自分の自我を守るために依存に走るのだろうということ。これは子供達だけではなく、大人たちもまた、自由や自主性を奪われ、不安と孤独の中でストレスにさらされるが故に、依存行為で自我の防衛を測るのでしょう。それが、暴力や薬物依存、アルコール問題、を引き起こすのだろうと私は考えます。

そんなこんなをおしゃべりした後、ワークを二題・・・「私の秘密」と「これほしかってん」を。いずれも、トラウマティックな過去体験の意味の書き換えに関するワークです。過去は変えられないと言うけれど、確かに蓋したままでは変えられない過去だけれど、蓋を開けて、語りあい、受け止め合うことで、体験の意味を変えることは可能です。このあたりの作業は認知行動療法では対応不能な領域かもしれません。

 

 午前のワークは「私の秘密」  ランチは明星の油そば ぶぶか を。五辛は嘘、一辛か二辛くらい。

そんなワークの後は、五人という少人数での女ワークを・・お題は「自分へのプレゼント」でした。いままで頑張ってきた自分に対して、自己受容、自己肯定し、自己概念をより豊かなものにしていくということ。

女ワークの後はカウンセリングが一件と、秋の男性会議にご登壇をお願いしている大黒堂ミロさんとの初ミーティング。彼は様々な活動や支援で、社会の闇を希望の源とするメッセージを発信しておられる方でした。当事者主義、社会病理、などの意味では私とほぼ同じ視点で活動をされておられます。そんな彼から多くのことが学べそう・・とワクワクでいっぱいになった私でした。

ミロさんの「愛の鞭」でご満悦のあおさん。靴を脱いでも大丈夫。

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