DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

グループワーク

語りと回復・・・

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昨夜は男ワークでした。このところ参加者が多く、昨夜もちょー満員御礼、17名の集まりとなり、再生センターでの男ワークとしては過去最多の集まりとなりました。私は座る椅子もなくなったので、部屋中心の床に座ってたけれど、かえってそれが良かったという人も。

近況報告の後は、対話の基本として、アイメッセージや、ラポートトークについて説明し、それを意識して、参加者どうし「自分を語る」というセッションを行いました。

日本語の対話は主語が用いられないことが多いこと、感情を語ることは不正確で恥ずかしい、状況を正しく伝えることが正しいと学んでいること、などの原因があって、多くの人は自分を上手に語ることがうまくありません。また役割意識に縛られてもいるから、家族関係も対話によってうまく調整することが難しく、葛藤を生じやすく、しばしばモラハラやDVに発展しやすいようです。

DVやモラハラの事件に対して、いわゆる加害者の認知の歪みや性格、悪意の問題、など、いわゆる加害者とラベリングされた個人の問題に還元されますが、生育の中での暴力的な環境からの体験や記憶、トラウマの問題、ストレスフルな生活状況、権力構造による社会的な抑圧、さらにコミュニケーション不全やら、低い自己肯定感、依存的な心理やそれを助長する家族ファンタジーなど・・・DVやモラハラの背後にある様々な原因に目をつぶっていても、DVの真実を理解することもできないし、解決することもできません。

DVやモラハラに関する多くの著作が出て、防止法ができ、DV支援が莫大な予算を使って行われているけれど、DVがいっこうに減ることが無いというのは、まさしくDVに関する理解が根本的なところで間違っていると確信する私です。これから行政と様々な加害者プロクラム主催者が、問題を理解しないまま、無意味で無駄なプログラム開発やら規格化に動く気配もありますが、はっきり断言しましょう、無駄です。支援のための支援、離婚ビジネスという利権構造の一角が新たに出来上がるだけ。

これまで私は脱暴力支援について、その根本的な様々な原因を無視することなく、それらの問題(社会病理)からいかに当事者を癒し解放するか、というメンズスタイルで支援を続けて来ました。この辺りが既存の教育、更生、治療、を前提としたプログラムとは決定的に異なるところです。

ですから、メンズプログラムは、当事者があるがままの自分の存在を理解し、受容するところから始まり、より自分らしい自由で豊かな自分の人生を選べるよう、成長を促すことを目的としています。そのことで、家族はもちろん様々な人間関係を平和で豊かなものに再構築することも可能になります。反省しても謝罪しても、自分を責め続けても、逆転現象は起こり得てもDVの無い、自由で平和な家族にはなりません。離婚しても、DV家庭が再生産されるだけ。

もちろん、メンズプログラムがパーフェクトで脱暴力100%なんて言ってるわけではありません。脱暴力しないけースもあれば再発するケースもあるでしょう。ただ、某プログラムの有効性が数%というのとは明らかに違います。これまでに七千件ほどのカウンセリングを行い、数百人の男女当事者とのグループワークを開催して来た私は確信を持っています。メンズプログラムはそれなりに有効性があると。

そのメンズプログラム・・・あるがままの感情や思考、体験や記憶について当事者が自由に語ることが何より重要と考えます。そこではセラピストの価値観を押し付けるべきではありません。もちろんセラピストの価値観は大切ですしブレてはなりません。が、それを押し付けては、無意味です。自由に語り受容してもらうという体験で初めて当事者は自分を理解し、あるべき自分を模索し、それに向けて成長することになります。

とかなんとかが理屈なんだけれど、昨夜のワークもやはりいつもながらに、賑やかで楽しく、少々おバカで笑いに満ちたひと時となりました。ほんとヘロヘロの当事者がいるつてのにね。

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