DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

グループワーク

自分を語る・・気持ちを語る・・・・対話の基本

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雨上がりの昨夜は男ワーク・・・シェルター住まいの女性一名、新規参加二名も含め、16名の集まりとなって、狭い会場はぎっしり満員御礼・・

近況報告とウェルカムメッセージだけで一時間ほど過ぎてしまいます。

昨夜のお題は「自分を語る・気持ちを語る」で、用いた道具は子供の使う文字と絵のウッドブロック。引き当てたブロックに描かれた絵について、自分の体験を語るというもの。私の助言は「自分の体験、その時の気持ち」を語ってくださいねというもの。一般論や商品説明はしないでくださいと。

ややもすると、私たちは正しいことを正確に語ることがよしとされていて、主観的なこと非常識なこと、個人的なことは不正確、一般性がない、として語るべきではないと教えられています。けれど、個人的なことは政治的なこととフェミニズムが定義している様に、一人一人の体験や思いは、それぞれ尊重されるべきで、その多様性の中から、自由で平等な社会が構築されるというもの。

というわけで、昨夜のDV男達の語りの場はなんと・・おばかでお下品、下ネタ満載、笑いの溢れる会場となりました。いつものことだけど・・・。そんな中でも「DVは治らへんねん、だからずっとここに来続けなあかんねん」と深い語りもあったり。

殴る蹴るだけではなく、人を様々なパワーでコントロールしたくなる自分に対する自戒を忘れてしまつては、差別抑圧的な社会ではついつい、人をコントロールしたくなってしまいます。いわゆる狡猾な加害者になってしまうという危険性があります。「プログラムで学んだ俺はもう暴力は振るわない、DVはなおった」といなおるとか・・・・逆に「DVは治らないから一生、反省しつづけ、謝罪し続けなくてはダメだ」と自己卑下し続ける加害者になってもねぇ・・・何れにしても、コントロールしないされない、自由で対等な関係にはなり得ません。いいとこ力関係が逆転して加害被害が入れ替わるだけ。これではDVは解決したとは言えません。けれどねぇ、世間ではその程度のブムグラムしかないんよね。

というわけで、私の行うワークは、善悪、常識、一般論は極力避けて、自分のあるがままを語れる様に計らっていますし、リピーターの先輩達の作り出す場の力も大したもので、恥ずかしい自分、弱い自分、非常識な自分・・あるがままの自分語りができる雰囲気を作ってくれています。

そんな場の雰囲気に任せて、あるがままの自分を語り続けていくうちに、力で他者を支配しなくても、自分はみんなに大切にされる、喜ばれる、ということを無意識化のプログラムに書き換えることが可能になります。そう、情動の変化です。

エライセンセが正しいことを語っているうちは、カウンセリングだろうがグループセッションだろうが、ほとんど脱暴力には無意味なんよね。

ワークの終わった後も、語りつくせなかった思いを残してる人がすぐには帰らず、いつまでも語り続けていました。結局みなさんがお帰りになったのは、11時頃でしょうか。私もほんとにおつかれさーん。

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