DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

支援・援助論

誰の問題か・・何が問題か・・・・事例から学ぶ

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今日はメンズカウンセリング協会の認証研修会でした。いわゆる事例検討会です。協会会員の援助実践を持ち寄り、援助スキルを学び合うだけでなく、事例におけるリスクや回復の喜びを分かち合い、孤立した援助にならないようにすることで、援助をより有効性・安全性のあるものにしていくことを目的としています。

その中で語られたのは、ナラティブセラピーのスキルは有効性があるけれど、当事者の視点で援助することを基本とするメンズセラピーではより有効性があるということと、ナラティブとメンズの違いはどこにあるかということと。

さらに児相の絡むケースも何件か語られたけれど、虐待報道が恣意的に流され、多くの国民の心理が権力に都合よく利用されているということも事例を通して説明されました。箱物を作り児相の職員を増やしたところで、虐待は減らないという私の判断も説明させていただきました。

虐待をなくすには、加害者がなぜ虐待をしてしまうのかを理解し、その原因に対する対策を講じなければ、通報分離罰則だけでは、虐待はなくならないだけでなく、援助が利権化してしまってますます虐待がなくならない構造になってしまうと。これはDV支援でも全く同じことが言えます。

結局、どんな援助も当事者の視点がないところでいくら援助しても、問題は終わらないということ。そして当事者の視点で援助してるのはメンズカウンセリングだけだろうということ。そういう意味ではメンズカウンセリングの「当事者の当事者による当事者のための援助」は行政やアカデミズムなどの権威とは無関係に行われるから、反社会的とか非常識とか言われやすく、有効性は高いのに普及啓発が難しいと。

で、メンズカウンセリングは当事者による援助だから援助者が自身の回復のプロセスを援助に応用できる強みがあります。実際にある参加者の十数年の、暴力、別居、親子分離、難しい面会・・そんな中で体験したことやその時々の思い、さらには現在、親本人を超えるまでに成長した子供とその時の体験を深く語り合えるまでにそれぞれが成長できたことを語ってくださいました。偶然にもその子供自身の語りも聞くことができました。その親子にとってメンズカウンセリングが果たした役割は大きな意味があるし、その方の人生が多くの援助者や当事者にもとても貴重なモデルにもなりうると。

そんなメンズカウンセリング・・・支援の中で常に心がけなければならないのは「誰の問題か、何が問題か」いわゆる問題が問題だ、と言われることです。誰かに悪者のラベルを貼って、分離排除しても何も解決しません。次々問題は起こります。

そんなこんなをあれこれ語り合った認証研修会・・昼前から夕方近くまでみっちりと語り合いましたとさ。

 

ランチはハヤシライス、デザートはフルーツタルト

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