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日本家族再生センター

支援・援助論

支援の基本、巻き込まない、巻き込まれない・・・

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人は誰しも、日々妄想して生きてるとも言えるけれど、それは家族幻想だったり、恋愛妄想だったり、学歴信仰だったり・・それぞれが幻想を分かち合えてるうちはいいけれど、ふとしたことで、幻想が相手と違うと気付いた時に裏切られたとか押し付けられたとかで、関係が壊れていくのもごく自然なこと。だってそれは所詮妄想だものねぇ。

そんな脆い妄想に依存するのではなく、自分とは何者か、相手とは何か、しっかり理解しあうことで、現実の相手とのリアルな関係が構築されます。

これは、家族や恋人との関係だけではなく、あらゆる人間関係にも言えることでしょう。対人支援にももちろん当てはまります。

あなたは被害者なのね、とても辛かったでしょう、あなたは悪くないのよ、別れたら楽になれるのよ・・・被害者支援で当たり前のように言われる言説だけれど、被害加害はとても微妙で、単純に被害者と言えるかどうか、それは本人だけでなく相手の話も聞いてみなければわからないし、辛いかどうかも、その人次第かってに支援者の物語でかわいそうな人にしてはいけません。もちろん、相手の加害者と言われる人が悪人かどうかも本当は分かりません。

本人が自己決定できないうちに支援者が物語のレールを敷いて、本人を無理やり乗せて走らせてしまうのは、暴力的。これでは本人は将来問題を抱えてしまうだろうし、支援に納得もできないでしょう。

実はそんな方がけっこう私のところに来られます。シェルターでたけど何も解決しない、支援者の言うとおりにしたらとんでもないことになってしまった、離婚したくないと言ったら支援できないと言われた・・・などなど。

クライアントの悩みも人生もその人自身の唯一の物語。しっかり対話してみないと理解できません。一つの言葉で、その人を全部理解できるわけではないし、ましてや他人からの話でわかるはずもありません。

思えば八年ほどの昔、あるボラスタッフの嘘を信じたスタッフが嫉妬妄想をたぎらせ激怒し、突然の退職。その方、こちらを退職した人たちにこれまた嘘をたきつけて、私がセクハラしたとでっち上げての損害賠償請求でした。何人かが巻き込まれて、偽証してましたが、真実を知ってる私にはそれがことごとく偽証だとわかります。

もちろん、私と常に対話しているスタッフは巻き込まれることはありませんでしたが、私との対話もなく人の言葉に流されやすい人は、簡単に巻き込まれてしまうようです。善意とか正義感があると本人たちは信じてるから、自分が巻き込まれてることにも気づきません。

巻き込んでる人も、自分が妄想の世界に生きているということもわかってないから、罪悪感もありません。支援者と言われる人の中にも結構こういう人がいて、当事者は巻き込まれて大変なことになるわけだけれど、その時は支援者は当事者の問題と簡単に転嫁して自己防衛して逃げてしまいます。

こんなことにならないよう、私は常に自分の思考が妄想であると理解した上で、どれだけリアルに近づけるか・・常に当事者との対話を続けます。その方と私の世界で一つの物語です。他の誰にもわからなくても構わない、その方と私の回復の物語であれば。

だから、世間の噂話、他人の話は参考にはしてもそれが事実とは考えません。真実は本人と私の対話の中でしか見えてこないのだから。こうすることで、クライアントを巻き込んだり、巻き込まれたりも防げます。

まあ、私は世間にはなかなか理解されない価値観で支援しているから、私を理解しえない人は、勝手な物語をつくって、私をあれこれいいつのっているのだろうけれど、それに巻き込まれるのは巻き込まれるその人の問題。

八年前いろんな人を巻き込み、私を提訴して一審で少しばかりの金額をせしめた方はその額では弁護士費用にも満たなかったのではないかと同情するけれど、リアルな関係で仕事している私は判決がどうあれ支援にぶれることもないし、判決後は仕事は増えていきました。

まあ、これからも、いろいろ巻き込まれる人もいるだろうけれど、私と語り合う人は巻き込まれないし、不安や困難をおっ被されることもありません。特により良い支援者を目指す方、この問題には真摯であってほしいものだし、私との対話も不可欠。

先日の女ワークに初めて参加された方が「これからは、人の言葉に支配されず、嫌なものは嫌というし、惑わされることなく自分の人生を選ぶことにします」と嬉しいメールをくださいました。本音で対話し、理解し合うって、そういうこと。噂話もセンセの話もみんな他人事の話。信じるには値しませんよね。

 

女ワークには新規参加も何名かいて十人ほどの集まりになりました。お題は「私の課題・私の悩み」でした。れにしてもいつもながらに深いワークです。と、妄想してる私(笑)

 

 

 

 

 

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