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カウンセリング日記

量子論的思考とセラピー

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量子論は物理学の世界ではすでに常識になっていて、半導体などのミクロな現場では量子論が応用されている(らしい)し量子コンピューターもかなり現実味を帯びたところまで研究が進んでいます。

さらには量子生物学と言う分野でも研究が進み、生物の仕組みにも量子力学的な働きがあることがわかっています。けれど、私たちの現実的な感覚としては古典力学的な理解はできても、量子的な思考はとても難しいものです。

量子心理学をやってる人もいるらしいけれどまだ一般的なものではありません。が、量子論をセラピーとリンクすることは二十五年ほど昔に「クォンタム・ヒーリング」なる著作でディーパック・チョプラが表明してて、私も二十年ほど昔に納得して読んだものです。

チョプラが何を書いてたかすっかり忘れたけれど、人の意識は脳内の化学的な反応だけでは理解できなくて、量子論的な概念、不確定性とか量子もつれ、とかを前提に考えたほうが理解しやすいと私は理解しています。

とかなんとか、こ難しいことを書きましたが、具体的な話で続けてみましょう。よく言われる「DVは治らない」ことについて言えば、加害者は加害者、悪人はどう言おうと悪人、という理解がありますが、これは古典的な理解です。

けれど、量子的な考え方でいうと、人は悪人でもあり善人でもあり、悪人であるか善人であるか、観察する人の態度で善人になるか悪人になるか変わります。

例えば、理論とか計画とか合理的な判断はあるけれど、人の情動は必ずしも合理的ではなくてリンゴを食べようと思ってたのに、なぜかリンゴを食べずにイチゴに手が伸びてしまったとか、長い間考えてもいなかった友人のことがふと気になって、連絡したら、大事故にあって危篤だったとか・・・。こういうことは実は量子論的には普通に考えられることです。

私は研究者ではないので量子論と心理がどう関わっているのか研究することはないけれど、セラピーの現場では量子論的な思考で対応することでセラピーがスムーズにいくのを実感しています。

カウンセリングにおいて、白という夫と黒という妻の話を聞いた時、どちらが正しいのかとかどちらかにしなければ解決しないとかいう思考にとらわれることなく、今は白と黒と反対のことを言ってるけれど、白である意味とか黒である目的とか、感情の部分の対話を重ねていくと、あるとき突然白黒のマーブルで安定してしまったりとか。

私は善悪で語ることもないし、どちらが正しいとか間違いとかジャッジすることもありません。理屈や価値観で対話してもお互いが納得出来る結論になるのは難しいもの。むしろ量子的な働きの強い心、情動に働きかけ、感情を言語化して対話を重ね、それぞれの心の変化を促します。心が変われば判断や価値観も変わっていくから不思議です。

今日のクライアント、最近、自身の心の闇の深さに絶望して混乱の中で耐えられなくなって今朝、私に来談依頼をされ、お昼からのカウンセリングでお気持ちを聞かせていただきました。

私と語り合う内に、底なしの闇だと思ってたのが、底もあればうっすら明かりもあることに気づいてくれたみたいでした。

 

 

 

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