DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

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裸で大丈夫!! 

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多くの加害者、それが男であれ女であれ、その攻撃性が暴力となって相手を傷つけることになってしまいます。この攻撃性はあからさまなパワーコントロールだから、強者が弱者を支配し、コントロールしている状況と理解できます。

ですから「暴力をなくすには加害者が自らの暴力について反省し、脱暴力へと変化することが求められますし、そのためには、自らの価値観や行動様式の問題点に気づき、それを改めるよう、加害者プログラムの受講を必要とする」というのが常識的な判断ですし、行政が指向するものもそんなものでしょう。

けれど、この常識的な判断に基づくプログラムの脱暴力の根拠もその有効性も聞いたことも見たこともありません。アメリカでの研究によると有効性は高くない、という話は聞いたことがあるけれど日本での検証はありません。かなり昔、大阪や千葉での行政による試行的検証もあるようですが、あまりに実施被験者数が貧弱で検証に足りませんし、それでさえ有効性はほとんど示されていません。

実はこの常識的な判断は、そもそも事実とはことなる単なる思い込みにすぎないし、そのプログラムでは有効性はない、というのが私の結論です。グループワークやカウンセリングで千人ほどの男女の話を聞いてきた私は、DVや虐待、モラハラなどの家族間の暴力やコントロールが、単純に強者の弱者に対する支配と理解するべきではないと考えています。

加害行為を行った者を単純に加害者=強者とみていいのか、私はその見方は正しくないと考えています。どんな加害者といえどナイフを持って生まれてくるわけではありません。加害者が加害者になるに至るプロセスの中では往々にして被害体験を持っています。

被害者としての傷つきが癒されないまま、加害者に同一化したり、不安を抑圧することで自我を防衛します。弱者である自己を受容することも不安や悲しみを語ることもできず、唯一怒りの感情に任せて相手を暴力的に支配することでしか自分を守ることができません。

もちろん、この構造はDVやモラハラだけではなく、権力や経済力、知識や権威などすべてのコントロールパワーについても同様といえるでしょう。たまたま合法的なパワーコントロールで他者をコントロールできれば、暴力は不要です。しばしば家族は社会的な権威や権力でコントロールできないから暴力でしかコントロールできない、ということになります。

先日も長い付き合いのカップルのお話を聞かせていただきました。15年近くの付き合いになります。当初は緊急避難的な対応とか、タイムアウトやらで、暴力の再発を防いでいましたし、それ以降は認知の修正やコミュニケーショントレーニングなどで葛藤の回避を目指していました。それはそれである程度機能していたといえるでしょう。

15年間、夫も妻も、私を信頼してくれてたし、どちらもとても努力してくださいました。その努力には頭が下がります。けれど、人生のステージが大きく変わりだした最近、それぞれに抱えきれないほどのストレスが発生したことから、葛藤が夫婦間の問題を超えて、自己存在、いわゆる実存の問題に差し掛かりだしました。

現象としては、夫婦間の言い争いや親子の不信感として現れましたが、問題の本質は、家族の意味、人生の目的、の喪失といえるかもしれません。

私が比喩として問題提起したのは「全てを失って、お互いあまり人生も残されていないということが分かった時、自分がどんな気持ちになるか、相手に何を望むか」という命題です。

人は自分を守る鎧や衣(権威、権力、経済力など)を失ったとき、それでもあるがままの自分を保てるか、自分を保つことができず、自我が崩壊したり何かに依存したりするか、自我の強さがわかります。

生育の中でしっかり愛されたり、大切にされた人は自我が健やかに成長し、権威や権力、暴力などで自我を守らずとも、裸のままで自分を保てます。けれど、虐待を受けたり愛されたことのない人は、何かで自分を守っていないと、自分を保つことができません。それほどに弱い自我の持ち主と言えます。この自我の弱い男たち女たちが自分を守ろうと人を攻撃するのがDVや虐待でしょう。

私はそんな加害者の被害者性にも寄り添うから、被害者としての痛みが終わり人格的な再成長をとげ、他者になんと言われようと他者をコントロールしなくても自分を守ることもできるし傷つくこともない、そんな人格に変容していきます。知識部分での学習による変化ではなく、愛されることによる無意識領域での変容で初めて根源的な脱暴力が可能となります。

けれど、この理論によるプログラム(メンズプログラム)は加害者の中の被害者性を受け入れなくてはいけないから今の世間の常識とは相入れません。権威、権力で自分を支えている専門家には自己否定になるから、さらに抵抗するでしょう。

さてさて、ではどうするか・・・結局、このメンズプログラムで回復した当事者が専門家として力をつけるってことしか方法がないってことかな。今の所。はあー。

そうそう、先ほどのカップル、「今はこれまでの人生で最大のピンチだけれど、あるべき本当の自分に生まれ変わる、最高のチャンスだからうまく乗り越えて、さらに幸せになってくださいね」との言葉で見送らせていただきましたとさ。

最近は徒歩通勤、途中民家の生垣が甘く匂う金木犀

グルナイの仕込みのチキンカツ。大量に作ってフリージング

安物ショッピング依存の私が昨日も買ってしまったミニプランツ

見切り品バナナを買ったのでバナナ炊飯ケーキも作りました。

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