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理屈じゃなくてさ・・・・自分を語るDV男たち 

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多くの加害男性は自分を語ることが下手だし、気持ちを語ることはとても困難です。大脳の問題という学者もいるけれど、神経シナプスは体験や学習で変わるから、大脳の性差は生育や生活環境の投影に過ぎないと私は考えます。もちろんDNAレベルの問題もありますが。

というわけで、対人葛藤なかんずく夫婦間葛藤の原因の一つであるコミュニケーション不全についてそのイロハから体験学習してもらおうというのが昨夜の「男の非暴力グループワーク」でした。

全12回セッションの初日。新規参加者や二年ぶりの参加者、女性一名の参加もあって10名の集まりとなりました。ファシリの私が提供したお題は「インタビューゲーム」好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな人嫌いな人などについて何人かと相互インタビューしてください、というもの。

初日であること、新規参加者がいることなどから、イントロ系でも最もスタートにふさわしいワークとしてインタビューゲームがあります。ここで、善悪、正誤、などの価値判断や理屈が入ってくることや理論的なことををテーマにするのではなく、個人の情動、身体感覚など主観的に語るしかないことをテーマにするのが大切。ということで、好き嫌いで自分の感情、身体感覚を語っていただくきました。

と・・・みんなしゃべるしゃべる・・・パートナーチェンジも忘れて語ります。その熱気のすごいこと。外は寒くなってるのに、汗かいてる人も。もちろん笑が絶えません。DV男たちがこんなに楽しそうにしてていいの?と言いたくなる人もいるかも・・

いいんです。DV男たちは自分の気持ちを押し殺して理屈で相手を論破することばかりを教えられ、優劣勝敗で自分を測ってしまう、しんどいプログラムをすりこんでしまっていますから、そのプログラムを消去し、気持ちや身体感覚を大切にし、楽しいうれしいという感情を分かち合うことの豊かさを実感してもらうには、昨夜のようなおバカな時間が大切。

こむつかしい知識や理論をいくら伝えても、それは本人の無意識を変えることにはつながりません。それぞれが自分の感情に気づき、言語化することからしか始まりませんしね。

外は冷え込んでたけれど、男たちの語る場も男たちの心も暖かくなってたことでしょう。私も暖かい気持ちを反芻しながら歩いての帰宅となりましたとさ。

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