グループワーク 支援・援助論

言葉で世界を作る・・・

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メンズセラピーの基本構造にはナラティブセラピーも大きく影響してるけれど、ナラティブは社会構成主義という思想に基づいています。その社会構成主義は人が認識する世界は言葉によって構築されると考えます。家とか橋とかそれら現実に存在する一つ一つがすべて言葉によって意味づけられ概念化され、個人の中にも、共有される人々の中にも存在します。そしてその言葉の意味付けは身体感覚を伴う実体験が不可欠。

困難を抱えた当事者が悩み、苦しむことに対して、セラピストが分析し治療する、ということに対して、セラピストとクライアントが語り合い、新たな人生物語を紡ぐことで、クライアントの中に新たな自己概念が生まれ、人生を書き換えることが可能になる、という方法論をとるのがナラティブセラピーです。

正しい生き方を教えるとか、病んでる心を治療するという思考も多様な思考のうちの一つにしか過ぎません。それを一方的に押し付ける従来のセラピーでは、回復に限界があるのに対して、ナラティブでは、クライアント自身がどんな人生にするか、自己決定することを促すのですが、クライアント自身が自分の人生を生きることで回復につながります。

その回復にはクライアント自身の世界観やら自己概念の変化が不可欠だけれど、そのためには快感とか幸福とか他者との喜びに満ちた関係とか、その実感とクライアント自身の自己概念が結びつく必要があります。

頭で言葉の意味を覚えても、その言葉が自分の世界観に実感を伴って組み込まれないと、単なる記憶された記号でしかなくて、それまでに構築した世界観やら自己概念を変えることにはならず、回復は難しい。

というわけで、私のセラピーは言葉をやりとりすることと、その言葉に情動をリンクさせることを重要視しています。

暴力はいけない、暴力を振るう自分はダメ、ダメな自分を変えるにはしっかり考えて・・・こんなプログラムでは、自己概念を変えることも難しいし自己肯定感を高めることも難しく、あるべき自己像と、ネガティブな自己概念の自己の不一致が拡大するばかりで、回復どころか余計に問題を抱えてしまいかねません。

ですから、暴力はダメ、ではなくて、暴力振るわない自分は楽しい、実際に多くの人が自分の語りで喜んでくれた、自分も楽しい、そんな体験を重ねることで、暴力を不要なものとする思考回路が意識・無意識に定着し、暴力やパワーコントロールで自己防衛しなくて済む対人スキルを獲得できます。

というわけで、私の主催するグループワークは、楽しく面白く、心地よいものになるよう心がけているし、実際ワークでは笑い声が絶えません。加害者がこんなに楽しくしていいのか、反省しとらんではないか、なんて声は無視する私。反省させても行動は変わりませんからね。

昨夜の大阪の男女ワーク、ある参加者の別居してる妻の新しい恋人?の話で盛り上がりました。どんな出来事に対しても、いろんな意味付けができるけれど、自分にとって幸せで豊かになるための意味付けは、新しい意味付けを与えてくれる他者との自由で楽しい対話の中からしか得られません。

ある日の大阪ワーク・・

さてさて、今日はあきる野でキャンプ・・早朝に青さんの車で出発・・どんなことになるやら・・・わくわく。

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