DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

カウンセリング日記

あいつが悪い・・・・で解決する?

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昨日もちょー多忙な一日でした。カップルカウンセリングを二件、ランチセラピーを一件、スカイプでの夜の緊急カウンセリングを一件・・。トータルで七時間をこえたセッションと成りました。

クリスマスやお正月、このお盆の時期、など家族行事が行われる時期はとかく問題が起きやすいようです。夫婦がそれぞれの親元に関わることで、それぞれの家族文化の違いが葛藤の原因になるのかもしれません。

人は誰しも生育の中で身につけた価値観や行動様式は無意識に内面化してるので、空気のようなもの、意識することもありません。けれど、それは他人から見れば受け入れがたい風習だったり、理解しがたい認識だったりすることもありえます。

恋に落ちてる二人にはその違いが見えなくて、二人の共有する家族幻想で幸せを感じていられるけれど、子供ができ、それぞれの親世代にとっては孫の出現でそれぞれの家文化を伝えるべくあれこれ働きかけることで、夫婦間の対立が発生しやすくなります。

昔のような、同じ村のもの同士の結婚というわけにもいかない現在、結婚はまったく価値観も生活文化も異なるもの同士が家庭を持つことになり、世代を超えた価値観の違いは孫を取り合う家同士の争いになりがち。夫婦はその代理戦争に否応なく巻き込まれてしまう構造的な問題があります。

価値観の違いを多様性と理解し、相互に学び合うことでより豊かな家族に成長しうるのだけれど、どちらが正しいかとか所有意識とかが絡んでくると、夫婦間の差異は争いや葛藤の原因となります。

夫婦間の対立や葛藤を解消し相互理解を促すのが私のカップルカウンセリングですが、すでに司法が絡んでいたりすると、どちらが正しいかで争い、傷つきも進んでますから、修復はとても難しくなります。

幸い、昨日のカップルはどちらも司法が絡む前のお話で、善悪の判断ではなく、葛藤の原因となる相互の価値観の差異やコミュニケーション不全にフォーカスし、相手の問題と意識するのではなく、相手の言動に違和感を感じる自分の問題として意識するように促します。

相手は変えられないけれど、自分は変えられる、と言われるけれど、夫婦間も同じ、相手を変えようとする(コントロール)のではなく、自分の認識や言動を変えることで、関係を改善することもでき、ひいては修復的な結果に導くことになります。

こんな作業もなく、相手が悪いと戦ってお互い傷ついたまま離婚しても、自分に向き合うこともないので、自分の問題に気づくことなく、憎しみや恨みを抱えたまま、子供の支配権をめぐって争いが続くことになります。こんな家族の傷つきは深く、その回復にも時間がかかります。そもそも相手が悪いと考えているうちは、私のセラピーにつながることも難しいですしねえ。

幸い、私に繋がってくれた方、いろいろあるけれど、痛みを伴う感情の昇華とともに葛藤や対立を減ずるための相互理解を促します。離婚するにしても、相互理解のうえで離婚するのと、争いのまま離婚するのとでは随分結果は違います。

そんな作業に一日を費やした昨日の私でした。それにしても盆も正月もなく、年中フル稼働の私・・・お金のための仕事なんて意識ではバカらしくてやってられないけれど、金にはならないけれど、私の好奇心、セラピストとしての自負を満たすための作業だからストレスもなく、やり続けることも可能。わがままな私だものね。

窓を開け放した事務所にはしょっちゅうアシナガバチがやってきます。巣作りではないみたいですが、休憩にくるのでしょうか。こちらが恐怖心も攻撃性も見せず刺激することもなければ、問題は起こらず、共存も可能です。世界は自分の意識の投影・・・面白いものです。

 

 

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