DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

グループワーク

子供にキレるよね・・・たまには

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昨日は女ワーク・・・スカイプ参加の方、遅刻参加の方も含め、八名の集まりとなりました。幼い子供を育ててる母親が何名かいたからか、子育て中の怒りや暴力について話が弾みます。

夫婦間では被害者になりやすい女性だけれど母子関係で言えば圧倒的に加害者の立場に立たされます。けれど、その加害者性について本音で語れて、ちゃんと受け止めてもらえる、そんな場はどこにもありません。

ある母親は「虐待相談」で「大丈夫、あなたは自分の問題に気づいてるから虐待では無いですよ」なんて言われて、慰められたように思うけれど、自分の加害者性を否定され、どうすればやめられるか、具体的な脱暴力の方法について何も教えてくれなかった、とその時の不全感を話されてました。

そんな虐待に悩む親のお話を聞かせてもらった私が言うのは「そりゃ、しばきたくなるよねえ、首絞めなかっただけでもいいんちゃう?(笑)」ということ。

虐待は良く無いからやめようね・・・などの言葉、言うのは簡単だけれど、・・・本人は虐待をやめたいと思っているのにやめられないのだから、やめなくてはならない、やめられない自分はダメだ、というような自己否定の認知を強化する言葉かけは無意味です。

逆に私は虐待を良しとはしないけれど、やめられないという事実や暴力的な感情については受け入れ、否定することはありません。責められることなく、誰にも話せなかった暴力に至る状況や感情について、しっかりと吐き出してもらいます。これはカウンセリングでもグループワークでも基本のスタンスです。

怒りや悲しみなど、しっかり吐き出し、誰かに受け止めてもらうことで、その感情は昇華され、それが暴力や暴言につながりにくくなります。人の心はパラドックス。実際、私の行うワークの場で、子供が騒ごうが泣こうがみなさん全く気にならないようだし、暴力的な言動になることもありません。不思議なことです。

このあたり、子供の状況と親の暴力という問題が、その親子の固定された問題行動ではなく、家族やご近所など周囲の状況やその本人の生育における認知やら家族モデルが影響していて、虐待は単にその親子の問題ではないのです。

  ランチの後のデザートはりんごとおさつのタルト

ですから加害者悪人、加害行為をやめさせなくては・・という価値観で支援するのではなく、加害に至る心理的な問題やら社会的な問題についての説明、そしてなにより、脱暴力のための具体的な方法も伝えなくては、有効性のある脱暴力支援にはなりません。これは虐待であれDVであれ同じこと。でもこれができる脱暴力支援者っていないんよねぇ。まさに親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」の境地ですからねぇ。

こう書くと、加害者に甘すぎるとか暴力を正当化してるとか言いたくなる人もいるようですが、加害者を批判し更生させたい、あるいは脱暴力化のためのコントロールをしたいという心情はその人自身の問題であり、自己満足でしかありません。その人が人間関係に傷ついてて、癒されないまま被害者意識で加害者になるって構造ですよねぇ。はあー、ほんと人の心は良くも悪くもパラドツクスだわ。

 

 

 

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