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DVリテラシー・・・真の脱暴力支援とは

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昨今、DV加害者プログラムと称して、行政を巻き込んでその啓発活動を活発化させてる団体もあるようだけれど、その代表は加害者プログラムは有効性は高くないと言ってるし、その方の訳した加害者プログラムの著者の発言も、その有効性はなかなか確かめられないと、発言しています。

有効性の高くないプログラムをなぜ啓発しようとするのか、私にはよくわからないのだけれど、何か目的があってのことでしょう。その団体が先日行ったオンラインの講座では一人3000円で300人ほどの参加があったらしく、一回の講座で90万の収益があるなんて、それはすごいですよねえ。さすが行政を巻き込んでの活動だけあります。

これを見ると、その活動の目的はビジネスなんだと理解する私。有効性より収益性ですからねぇ。そして収益を上げるためには、有効性より、支援者を増やすことに専念した方がいいし、そのために支援者が喜ぶような言説なりプログラムの魅力が必要です。

ここは私の穿った見方ですが、加害者プログラムでDVを減らしたいという被害者支援者や支援者希望者の正義感や加害者に対する処罰感情に訴え、プログラムを受講することで、加害者を支配できるというコントロール欲求を満たせると無意識に働きかけること。

そのためには、加害被害の複雑な関係や、加害に至る個人の歴史的背景や社会的背景は一切省みる必要はなく、男性が加害者であり、女性が被害者、男性の加害行為は本人の意思以外の何物でもない、故に加害者に対して、妥協することなく、徹底的に加害行為に対する責任を取らせる、という単純でわかりやすい、しかも暴力的な権力構造を持ち込んでいること。これは被害者支援を行なう者にとっては魅力的でしょう。金を払いたくなりますよねえ。

以前私が受講したことのあるアミティーという脱暴力支援団体の行うプログラムは再犯率が50 %程度に低下すると、数字を出してましたから、その有効性にある程度自信を持っての発言でしょう。アミティーは、その人の人生プログラムを心理的に書き換えることで信頼とか人間性とかを回復させ、脱暴力を目指すという理念があり、それには私も共感を覚えるし、その理念は私も応用させてもらっています。

翻って先述した団体の推薦する著書のなかでは、心理プログラムは有効性はないばかりか危険であるとまで言い切っています。れれれれれー、危険なのはそちらの方じゃないかと考える私。何故なら、権威、権力で表層的な知識を押し付けるだけでは、知識を悪用する狡猾な加害者を作るだけでしょうから。

真に脱暴力するには知識だけではなく、他者に対する共感や信頼、愛情やいたわり、そしてなにより自己信頼感や自己肯定感・・・すなわち、人としての情動部分の変化がなければ、人は脱暴力し得ませんからねぇ。

そして、それは頭で考えて自分のものになることではなく、自ら体験し実感することではじめて体得できるというもの。たとえば誰からも愛された体験を持たない人は、人を愛するということは理解できないだろうし、人を愛することもできないでしょう。

暴力という行為の背景にはその人なりの個別の体験や社会の権力構造があるわけで、それに蓋して、お前の暴力が悪いと一方的に責められてもねえ。まともな人なら、アホらしくてやめるか、プログラムをアリバイのために利用するか、自分は本当に一生十字架を背負って生きるつもりがいずれ心病んでしまうか・・いずれにしても危険なプログラムでしかありません。こんなプログラムが流布すると、DVやモラハラに対する誤った認知が広がり、支援の現場がより混乱し当事者の不利益になることを危惧します。被害者支援が予算ばっかり食って、さほど支援になっていないということの二の舞になってしまうでしょう。

でもねえ、こんなことはなかなか善悪二元論の世間の人たちには理解できないだろうし、そんな単純なあたまの被害者支援関係者がカモにされるだけだったり、政府の予算使って無駄な利権構造を作るだけなんだろうなあ・・。

ほんとにDVモラハラ問題を理解し、加害被害両当事者が暴力から解放されるための支援は、残念ながら、私のところしかないみたいですね。自画自賛に聞こえるだろうけれど、これホント・・。だって加害者被害者を同じところで支援してはいけないって内閣府は通達出してるものね。

そんな私、昨日は池袋でフルセッション。朝九時からのミニ講座に続いて、過去体験に深掘りするワークショップを二つ。その後は女性だけのワークショップと、あさから夕方までのセッションでした。セッションでは基本、大人も子供も自由でかつ、自己決定自己責任を求められます。そう言った意味で言動一致が求められる私なのですが・・私の反省すべきエピソードも・・これはまた後日。

それにしても、語ることの大切さはやればやるほど、身に沁みる私のセッション。参加されたみなさんの気づきや癒し、脱暴力への勇気になったことと願いつつ。

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