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感情の発露・・・ハイリスクで高度な回復のメソッド・・グルメナイト

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昨夜は月一恒例のグルメナイト・・・当事者男女十数名が食べて飲んで、語り合うイベントです。もちろん、ハイリスクなので一般参加はお断りし、ワークやカウンセリングである程度、スキルアップした当事者だけのクローズドの集まりにしています。

 

オススメはおでんに鯖寿司、タコライスってところかな。

昨夜もいつもは穏やかな女性が、途中からなぜかぐいぐい飲み始めて、荒れ始めました。聞いたこともないほどに大きな声で、怒りをあらわにしつつ、周囲の男性に物申していました。

語る内容の良し悪しはともかく、その方の抑圧された感情が語りに現れたとしたら、それはそれで素敵なこと。それを聞いてた周囲の人たちも、彼女がこれまで言語化できなかった(本人自身も意識化できなかった)感情について、理解することができたようで、相互理解が深まったことと、その状況を受容的に受け止めていました。

彼女の度を超えた飲酒とそれによる酩酊、怒りの言葉などについて、善悪を持ち出して批判する人もいないし、迷惑がってネガティブな態度を示す人もいません。様々な感情の発露やそれに刺激されてざわめく自身の感情について自己洞察し、自分にとって何が問題で自分はどう考えれば、自分の感情に折り合いを付けれるのか、そういうことを自然に行えるだけのスキルを参加された皆さんが持ち合わせているようで、それはそれで、参加者一人一人の対人スキルの高さを確認できたように思います。

私は午前3時頃に場を離れて帰宅しましたが、その頃、その彼女完全に沈没していました。居残りの他のメンバーはさらに朝までのトークを続けていたようです。

何が正しいか間違いか・・その価値基準によらず、自身の感情や価値観と他者の感情や価値観の違いを理解し、相互の最善の関係を模索する、このメンタリテイーというか、判断基準は、DVやモラハラはもちろん、様々なパワーで人をコントロールすることを否定し、自由で対等な関係を構築するにはとても効果的です。

暴力は犯罪だからやめなさい、なんていう説教がましい価値観を基礎に置いてるプログラムの有効性が低いのは当たり前です。そんなことで問題は解決するはずはありません。知識領域に働きかけるだけでは有効性が低く、情動部分に働きかける方法論を伴わないと、ほとんど無意味・・というのが私の理解です。

怒りや、悲しみ、不安や喜び、安心や感動・・など様々な感情について、理解し受け入れ言語化するトレーニングがなければ、本当の脱暴力も本当の癒しも回復もありえないと言っても過言ではないでしょう。そのためには、被害者だけとか加害者だけとか、男性だけとか女性だけとか・・個性を囲い込んだ枠の中でのセッションでは限界があります。

というわけで、私の行なっているグルメナイト・・ちよっと危険なメソッドだけど、とても有効性のある、面白いセッションです。この面白さ・・現場を見ないとわからない。でも簡単に見せられないのよねー・・♬

そうそう、その彼女、翌朝聞いてみたら、吠えたのも沈没したのも、ほとんど覚えてないってさ(笑)

デザートはスフレチーズケーキにパウンドケーキ

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