昨夜は男のワークで女二人を含む11名の参加、一昨日はスカ参加も含め十名参加の女ワーク。どちらのワークもお題は「10歳の家族地図」でした。生育の原家族の人間関係を自分なりにマッピングしてみましょうというもの。
犯罪統計でみれば家族は危険ということは一目瞭然なのだけれど、多くの人は家族ファンタジーにとらわれているから、その不一致に困難や葛藤が生じます。ワーク参加者の多くが、良好な家族モデルを持っておらず、暴力的支配やネグレクトなどの過酷な環境での生育の体験者です。
女性は母の支配の苦悩、男性は父の暴力的言動やネグレクトによる傷つきを体験していることが多いのですが、それらの体験は、空気のように心の奥底、無意識領域にインストールされていますから、本人も意識化されることなく自我形成後に学習したアプリの作動に影響しています。
0Sがもともとバグだらけだから、アプリの説明書き通りに動かないのは当たり前だけれど、本人はそのことに気づいてないから、わけわからないのも当然といえば当然。だから理由を外部の状況に転嫁します。パートナーが不誠実だから、夫が浮気したから、子供がいうことを聞かないから・・・・etc だから暴力は仕方なかったんだ・・・と。
ワーク「10歳の家族地図」では、日頃意識されない、自分の無意識領域の蓋を開けどんなOSが組み込まれたか・・確認してみるというもの。面白いのは、自分の家族だけがダメ家族だと思ってたのが・・ワークで語り合うと、どの家庭も、似たり寄ったりで、まともな家族、当たり前の親子ってありゃしないというもの。そんな家族で育ってて、まともな生育ではないから、今の家族がうまくいかなくなったのは当たり前・・だよね、という気づきです。
ではどうするか・・・パソコンでいえば簡単な作業・・バグだらけのOSをフォーマットして、バグのない高度なOSをインストールするだけのこと。パソコンなら一時間ほどの作業でしょうか。でもねえ、人間のOSは十年ほどかけてインストールしてるから、フォーマットもインストールも簡単ではありません、時間がかかるし、そもそもトラブらないOSがほとんどどこにもありませんから、まず自分一人ではできないし、本や動画では具体的な対話にならないのでインストールも難しい・・どこかのプログラムやカウンセリングを受けても所詮ペラいOSだから、うまく作動しません。
というわけで、メンズセラピーでは最新でノーバグのOSのインストールのお手伝い・・となるわけです。結果、よそのプログラムをしばらく受けたけれど改善が難しかった新規参加者も、二時間のセッションで、楽になった、楽しかったと感想を話されていました。
フリーズしない、トラブらない、重たくならない・・そんな対話は自然と楽しく心地よいものであり、そんな対話は原家族では得られなかった、良好な対話モデルなのです。対話の素材が暴力や離婚で有ったとしても・・・このあたり、不思議な感覚ですが、DV男たちが自分の体験を語り合って笑い合えるのは、それなりに場の力があるからでしょうねえ。
昨夜もワークの後も盛り上がった人たちが、さらに対話を重ねてました。お開きになったのは十時半頃。後片付けなんかしてた私の帰宅は十一時半頃になりましたとさ。
