転生庵のリフォームは資材の調達やら時間がかかってるらしく、なかなか工事が進みません。
とはいえ、売主さんが置いてった生活雑貨、タンス、ひきだし、衝立などなど、山ほどあったけれど、工事を進めるにはとりあえずそれらを片付けるなり処分するなりしないといけません。
しつらえてあったタンスを処分すべく引き出しを抜いてったら、底に敷いてる新聞がなんと、大正元年十二月のもの。ブルガリア軍?がロシア?に攻め込んだ?とか、軍規発足五十年紀とか・・百年以上前の世情が生々しく伝わってくるものでした。リットン調査団が中国入りしたとかも書いてたな。このころから、日本は欧米との軋轢を増してきたのだとか・。
大正元年といえば私の父親が産まれる七年まえ。まだまだ日本は日露戦争勝利の余韻の中でやがてくる大艱難のことなど露とも感じず、人々は大正モダニズムを享受してたんよね。
そして今、ついこの前まで、株価上昇・・なんだかんだとみなさんそれなりの生活を享受してたのが、コロナで一気に冷水を浴びたような気分になり、コロナにかかるか否かの不安妄想が炸裂しています・・が・・・やがてくるかもしれない未曾有の大艱難なんて、多くの人は考えもしないで、目の前のできごとに一喜一憂してるだけ。それではほんとの問題解決はできないし、長期的な人生の意味の構築もできず、いつかドツボにはまってしまうのにね・・・・。