支援・援助論

救われてない女たち・・・・怒りや悲しみ、痛みからの解放

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離婚後、別居後の女性のお話をお聞きすることも少なくありません。カウンセリングでは、半数は女性ですし、DVやモラハラのいわゆる被害者とされる方が多いのも事実です。

そんな女性の語りでは、長い間の夫婦関係の中で深く傷ついているのも事実で、別居や離婚でやっとパートナーのコントロール圏を離れ恐怖から逃れ、自由に暮らせることで、安心できるようになったと同時に、やっと本音で語れるようになり、自身の傷つきの深さや痛みの大きさにも実感できるようになります。

その体験や感情を語ることは回復には不可欠なのだけれど、それだけでは回復の途上までしか至れず、真の回復には至れません。このことは、別居、離婚に至らず、加害者が脱暴力の支援を受け、暴力やパワーコントロールを手放した時に多くの被害者が体験する逆転現象にも通じます。

自身の体験した苦悩が怒りとなって相手や相手を感じさせる状況に暴力的に向かいます。時には、自分を苦しませる子供に向かったり・・・。加害者と言われる男性や、加害者に対する支援者や加害者に甘いと思える人たちに対する過剰な批判や攻撃にもなりえます。けれど不思議と、加害者でも女性加害者には向かいません。

こういった心理状況は、回復のプロセスとしては理解できるけれど、その状況は実はその本人にとっても必ずしも心地よいものではなく、怒りをぶつけたときはすっきりしても、かつての加害者であった夫と同じことをやってること、愛すべき子供を傷つけていること、無関係な人に怒りをぶつけて正論で反論反撃されて傷つきを繰り返すこと、などなど自己嫌悪にも陥りやすくなります。

また、過去の体験を俯瞰し冷静に状況を振り返ることを難しくし、問題の本質に向かうことを妨げ、加害被害の主客が入れ替わっただけになりかねません。

問題の本質的解決は、加害被害のラベリングではなく、単なる分離でもなく、加害、被害の発生する構造からの脱出であり、自由で対等な関係を作るさまざまなスキルアップや自己肯定感、自己信頼感の獲得・・・要するに育ち直しです。

その育ち直しを可能にするためには、セラピーの中に多様な人格モデルの存在する「機能する家族」の家族機能を持ち込む必要があります。無条件に受容され、愛され、癒され、育てられる・・・そんなことが可能なセラピーであれば、いつまでも、過去の体験や思いに縛られる必要もないし、新しい人生の物語を歩み始めることも可能です。

けれどねぇ、そなに夢物語のようなセラピーって誰もやってないんよねえ。私は私なりに当事者に学びつつ、少しずつ形にしてきたし、その有効性も実感できているけれどね。

 

先日行われた、メンズクッキング。元モラハラ男たちの作った晩ご飯を、おしゃべりを楽しむ女たちが食べるという、希有な場です。・・学びや気づきも多かった・・・なによりうまかった。

 

 

 

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