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日常 映画評

自分の人生自分で決める・・・

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アカデミー賞のメークアップ部門で日本人の辻さんが賞をとりました。日本人では初めてのことととマスコミで絶賛されてました。

その彼はインタビューの中で「自分の思った通りにやってきた、誰の言うことも聞かず、自分の意思で決めてきた」と若い頃から独学で知識や技術を身につけてきたとのこと。

たまたま今回ゲイリー・オールドマンのご指名で彼の映画の仕事を手がけ、今回の受賞となり、日本のマスコミに知られることになったけれど、この仕事や受賞のあるなしに関わらず、彼は自分の仕事に信念と自信をもって黙々と表現を続けているでしょう。

そして、彼以外にも、自身の仕事や表現に確固たる信念を持って黙々と続けている人がたくさんいるのではないか・・と私は考えています。そんな思いでいるとふと思い出すのが、昔高校生の頃の教科書にあった有島武郎の「生まれ出ずる悩み」です。

その小説については割愛するけれど、世間の評価や利益とは関係なく、自身の内から沸き起こる創作や表現の情動に人生を委ねる生き方に、当時の私は自己投影し共感を覚えました。半世紀近く経った今でもその記憶は薄れません。

社会適応に困難を感じ、実存不安からくる不安発作から逃れるためにアルコール依存になってた当時の私にとって私が私であることはとても重要なことでした。私は何者? 私とは何? その答えのない問いに自ら答えるには、自身の内から湧いてくる情動に委ねるしかないとはわかっていても・・なかなか、それで生きていけるのか、という不安からは逃れられませんでした。

その答えはそれから15年ほど後に得られるのですが、それは「自分であるためには生きていけなくていい」ということ。肉体の命のために魂を捨てる必要はないということ。この答えを理解してからは、情動に、欲望に身を任せて暮らすこととし、したいことだけして生きることにしました。他人の評価も金も家族も失っても構わない・・自分に忠実に生きようと。

そうすることで私は自己不一致もなくなり、不安からも解放され、アルコールも不要となり、暮らしも人生も大きく転換することになりました。仕事もせず、稼ぐこともなく、日々やりたいことだけをする、そんな日々。

そしていま、私は日々カウンセリングを行っていますが、カウンセラーになろうとしてなったわけでもなく、誰かに勧められたわけでもありません。強いて言えば、自分の内側の声に従い続けていたらカウンセラーになっていたというところ。私のあるがまま、その表現がカウンセラーとしての仕事になっていったということでしょう。

もちろん、私は辻さんみたいな天才でもないし努力家でもないから、臨床家に少々学んだり、物の本で学んだりもしたけれど、それらは大したものでもなく、私の最大の師匠は多くの当事者本人。彼らからいろいろ学ばさせていただきました。

そんな私が、ワークの中で自分の好きな言葉や表現をするときに用いるのが「自分の人生自分で決める」という言葉。あるいは「わがままは素敵」とか。

そういえば先日見たミュージカルシネマ「グレーテストショーマン」でしばしば歌われてたフレーズが「This Is Me」でした。

世間でいう障害を抱えた異形のもの、存在を否定されてたフリークスたちが、これが私だ、私が私で何が悪い、とカムアウトし自己表現をするのですが、それに抵抗を示す多くの人たち。

そう、窮屈なスタンダード、常識、倫理、これまでの多くの人が大切にしてきた価値観がもうすでに機能しなくなりつつある今、それらから自由な存在、表現、暮らし方のなかに、一人一人が幸せになる鍵があるようです。

さて、あなたは、今、あなたらしく生きてますか、幸せですか。

 

 

 

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