DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

カウンセリング日記

ボタンの掛け違い・・・・結婚

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多くの引き離しや、DV問題などの当事者のお話を聞かせてもらう日々ですが、つくづく思うのは、女も男も、自分の身に何が起こっているのか、自分が何をやっているのか、あまり理解できていないということ。

ある日突然胸が痛み出した、というときには不安になって病院に行きます。病院で原因を特定して原因に対して治療する。食事を変えたり、生活を変えたり・・・自分の体だから当然のこと。

けれど、ある日心が痛み出した、というときにはどうするでしょう。心が傷むのは自分の心なのに、傷む原因だと思い込んだ相手をなんとかしようと、相手を力でコントロール(DV)しようとしたり、それが難しいときは、自分に力をあたえてくれる人(女性相談・弁護士)の所に行ってみたり。自分の傷む心(感情・認知)はほったらかし。

私のところにつながってくる人にもいろいろおられます。痛み出して初期の頃の方もいれば、ボロボロに傷ついてこられる方も少なくありません。

たいていの方が、自分のことも問題の本質にも理解及んでないし、なんで痛むのかどうすれば治るのかも分かっておられません。ただ感情に任せて足掻くことで事態を悪化させ、回復を難しくしておられます。

私がそんな方たちに伝えたいのは、問題が起こったのは相手のせいではなく、相手と自分の関係の問題であり、そのことに気づけない自分の問題だということ。早い話、ボタンの掛け違いは「結婚」から始まってるよと。

結婚は幸せのゴールインではなくて、異質の他者を通じて自分を成長させる、辛くて長いいばらの道のスタートだと、私は思っているけれど、世間は結婚して幸せになるという家族ファンタジーが溢れています。

このファンタジーに乗せられて、結婚したのに・・・・なんでうまくいかないの・・と感じるようになり・・コントロールする・される安定した関係が出産によって壊され、たちまち家庭はストレスと不信の場に変わってしまいます。やがてモラハラ・DVになるのも当たり前。

なぜ、もめるのか、なぜ暴力に発展してしまうのか・・・相手の問題ではなく関係の問題であり、家族をめぐる法律や制度、家意識、などなど様々な要因があります。

ボタンの大きさや形や位置、穴のサイズやら位置、を確認してかけ始めるのと同じように、誰かと誰かが生活をともにしようとするときには一つ目を間違わずにかけなければいけません。位置やサイズを確認して、必要ならちゃんと合うように修正する必要もあります。

初めの段階で、どうもおかしい、うまく合ってない、と感じたときに私にところに来てくれた方は、修復もさほど難しくありません。けれど、ボロボロになってこられた方は、長期の手当ても必要。かけ違って、歩いて来た道を引き返して、かけ違った初めのところまで戻るけれど、すでに初めのボタンはすっ飛んでいて、生地も敗れてなくなってたり。

でも大丈夫、少なくとも私のところに来てくれた方は人生の産まれ直し、育ち直しも効きますしね。でもこじれる前に、かけちがう前に来てくれるのが一番。そう、結婚前にね。

誰が描いたか、JR高架下スプレーペイントの落書き

 

 

 

 

胸が痛むと

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