悲劇その一 私が小学生のころ、当時は日本全体が貧しく、バナナも輸入制限されてて、貧しい人たちが自由に食べられるものではありませんでした。
特に父親が毎日ノー残業デイだった我が家は高度成長からは取り残された貧しい家庭でした。バナナなんて私は口にした事はありません。ただ世界にはバナナというとてつもなく美味しい果物があるというファンタジーを持っていました。
私が熱を出して学校を休んだある日、母親がバナナを買って?きてくれました。おおっーこれがあのバナナだっ♫💓
夢見ながらひと口バナナをかじった私は・・がびぃーん・・ななな、なんと酸っぱい・・なんじゃこれわ・・・幼い私のきらきらファンタジーはひとかじりで見事に崩壊してしまったのです。以来、ずっと十数年バナナを口にしない子供でした。
悲劇その二 ということでバナナを食べる事なく育った私は立派な悪ガキ高校生になりました。バイクに乗り、酒を飲み、・・その金はバイトして調達してました。そのころの私は食べもの飲みもの、危ないものにも興味津々。つい、トラウマのバナナにも手を出してみたくなり・・くたびれかけたバナナを買ってきておそる恐る口にしてみました。ななな、なんと、バナナがあま〜い・・しかも芳醇な香り・・なんだなんだ、バナナってなんでこんなにうまいんだ・・がびーん・・・知らんかった・・・バナナ知らずの10年は一体何だったのか・・😭