11月5日は東京で第十一回日本男性会議を開催予定・・・講演には暴力や依存の過酷な体験を乗り越えてきた性のスペシャリストをお呼びする予定。
傷ついた女がどうやって回復するか、回復するには何が必要か、当事者の語りから伝えられたらと思います。
私たちメンズカウンセリングに関わる人たちは、加害者も被害者もいるし、(回復)した当事者が、渦中の当事者の支援に関わるようになっています。
そこで、理解できるのは、単に分離して保護するだけでは回復しないどころか、二次被害が起きたり、回復不能な病理化を招いたり、夫婦も親子もバラバラな家族崩壊に至ったり。
昨日も、そんな胸痛むお話を聴かせていただきました。本当は離婚を望んでないのに、離婚を受け入れないと支援が受けられない、民間のシェルターと女性相談が連携して、相談内容が一方的に切り取られて本人の知らない間に伝えられてたり、それに児相や精神医療が絡んで、本人は援助者たちのカモにされてる、と言っても過言ではない状況でした。
もう、誰も信じられないし、相談もできないとのことで、たまたま私のことを知って、電話をかけてこられました。
聞くほどに今のDV支援がいかに矛盾を孕んでいるか、傷ついた女たちがさらに傷つき、人生を狂わされているか、胸痛みました。・・・その方に私がどれだけの支援ができるのか・・・とても難しいことだけれど・・とりあえず、「あなたの判断や行為は人として当然だし、あなたを傷つけた人たちは支援と言いながら、人を傷つけている・・そのひとたちを信用する必要はないし、かといって戦ったらさらに傷つけられるし、生きてもいけなくなるし・・戦わないでほしい・・・今は自分の存在に勇気と信念を持ってほしい・・そのためのお手伝いはさせてほしい・・・」そのようなことをお伝えしました。
DV支援に関わっておられる方もその多くは善意だったり正義感だったり、悪意はないんでしょうけれど、支援のシステムができ、その経済に依存する人たちが出てきたら、システムの維持が最優先されることになり、そのために支援のための支援となり、DV被害者がいなくてはシステムが維持できない、と言う逆説的な結果になってしまいます。
被害者が真に救われるには、加害者の脱暴力支援、離婚を前提としない支援、被害者の痛みを終わらせ、恐怖や不安から解放され、逃避を必要とせず、自己主張する力、自己決定力をつけ、加害者に向き合い、離婚は相互に納得できた結果として選択する・・・そんな修復的支援が必要です。
けれど、今のDV支援はそれらは一切ありません。逃げろ別れろ、子供を合わせるな、弁護士に頼れ、精神科に頼れ、相談員の指示に従え、被害者は弱いのだから、自分では考えられないのだから・・こんなおかしな支援がまかり通っていて予算がついて、その利権に群がる支援者たち・・
そのあたり・・前著の「DVはなおる」にデータを合わせて齋藤さんが説明してくださっています。
こんなおかしな支援ではなく、被害者も加害者も、そして何より子供たちが傷つかないような、そんな修復的支援がどういうものか、メンズカウンセリングがなぜ修復的支援と言えるのか、なぜメンズカウンセリングで被害者が回復していくのか・・そのあたり当事者の語り・・そして性セラピストであり、過酷な回復当事者である竹田さんの語り・・でお伝えできるものと思います。
そんな貴重な機会・・11/5 東京は目黒の男女共同参画センターで男性会議を開催します。おっとそのまえに、今月27日は埼玉の国立女性教育会館(ヌエック)で似たような趣旨の分科会を持ちます。ただしこちらは二時間なので、当事者の語りと私のセッションで終わりそう。
どちらにせよ・・関東の方・・ご参加くださいね。
事務所裏庭に咲いたギボウシ