世間ではDV男は変われないとか、プログラムは無意味とか、マジで語るDV相談員もいるようだけれど、その言説には根拠はありません。たしかに、脱暴力支援がなければ認知や行動様式を変えるのは難しいので、DV男は変わらない、と言う言葉が全面的に嘘というつもりもありません。
そして、プログラムは無意味という言説も、的外れなアプローチでは無意味なのは当たり前といえば当たり前。では、なぜDV男は変わらないか、どういうプログラムなら有効性があるのか検証すればいいと思うけれど、多くの支援者も研究者もそこには踏み込みません。ここが問題の本質かもしれません。
原発問題にしても豊洲市場の問題にしても、大きな問題にならないとマスコミは取り上げないし、政権や財界に不都合な真実は隠蔽されてしまいます。これらと同じような力学がDV問題にも働いてると思うのは私だけではないでしょう。エライセンセはフェミニストと喧嘩する訳にはいきません、仕事がやりづらくなりますからねえ。
男女共同参画に関する予算がDV関連に流れているのは事実だし、その金をめぐる支援のあり方が利権構造化してるのも確かでしょう。相談業務、シェルター委託と離婚弁護士の癒着構造もあるでしょう。そのあたり、私が上梓した「DVは なおる」に共著者の方がデータを上げて示しています。
フェミニストの言い分としては、加害者の多くは男で、男性支配のある限り、男性被害は言うべきではくて、まず女性差別を先に解決すべきだと・・・。「広がるミサンドリー」を訳した久米さんは女ではなく男の男性学研究者にその文脈で批判されたと話してました。でもねえ、実は色んな意味で男性も差別をうけ被害を被ってるしねえ・・なのに、男性被害、男性支援を言うと叩かれる。
こんな構造にあるから、日本のジェンダーに起因する問題、DVもモラハラも虐待も、なくなるはずないよねえ。DV支援フェミニストムラに囚われない、真の男性学研究者って日本では生きていけないのかな・・。久米ちんがんばれー。
唯一の希望としては、私の関わるグループワークやカウンセリングなど性別や加害被害の枠を超えた支援で、被害者も加害者も成長し、回復していると言う事実、そして回復した当事者が少しずつ支援する側に育ちつつあるということ・・。
莫大な金と時間かけて、大して役に立たない資格をとるより、あまり金も時間もかけず、真実の支援が何かを当事者から学ぶ、当事者と学ぶのがいいと思うけれど、それって、パワー依存、権威志向の方には難しい・・となると、やはり当事者が自ら学んで援助者になるしかないね・・
そんな彼ら彼女達がたくさん支援者になる日が来たら、きっとDVや虐待が減少するだけではなくて、日本のくさった利権構造も変わるのかもしれない・・なんてこれは私の妄想・・
さてさて、今夜の男の非暴力ワークはどうなるかな・・・わくわく。
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