戦後・・と言っても私の世代は第二次世界大戦終戦後ということが実感できるけれど、今の十代・二十代の人たちには「戦後」と言ってもピンとこないでしょうねぇ。朝鮮戦争もベトナム戦争も、カンボジア内戦、ウガンダ内戦も知らず、イラク戦争、アラブの春も遠い国の自分とは関係ない出来事のように聞いていたでしょうからねぇ。日本は一度も戦乱も内戦もなく、強いて言えば、オウム真理教が、毒物を使って数十人を殺害したテロ事件とか、ガソリン放火で数十人を殺害した京都アニメ事件くらいのもので、いずれも他人事で見てられる出来事にすぎません。いずれもまともな精神を失い狂信的な思いに囚われた異常な人間の犯行と理解してるでしょうし、たまたまそういった不幸な出来事はあるにせよ、私たちの世界はまともな人たちが形作っていて、正常な日常が維持されているし、これからも正常な状況は続くでしょうから、いろんな出来事について、異常だと騒いだり、陰謀だと陰謀論をまくし立てたりするのもどうかと思う・・という人が大多数を占めているんでしょう、おそらく。
しかしながら私の生まれた1954年はまだ戦後復興の始まりの頃で、戦後の匂いを残していた時代でした。物心ついた頃の私がニュースに触れたのはケネディー米大統領暗殺事件でしょうか。なんかアメリカでは大変なことが起こったらしい、けれど、私には関係ないこと・・くらいの認識でしょう。それが私の成長に伴い、ベトナム戦争が拡大し、沖縄からもベトナムへ米軍機が飛んでいつてるとか、核兵器の密約とか、私も少しずつ政治的な意識が芽生え、おバカなテレビ番組では納得できない、変わった青年に育っていきました。私が高校生の頃大学紛争が吹き荒れたり、三島由紀夫が自決したりの事件があり、私もそんな社会にひとこと申し立てたいと思いつつ大学に入った頃には、そんな風潮はすっかり消え失せて、とりあえず、真面目に勉強していい会社に入るのが正しいこと、のような社会的な雰囲気が主流でした。
私はその風潮には乗り切れず、社会不適応児の成れの果てとしてドロップアウトしたところから、社会をそして世界を見続けてきました。そして今私は、なんだかんだとあったけれど、戦後一貫して日本に蔓延していた事なかれ主義によって守られてきた戦後体制が、もろくも崩れ始めているのではないかと危惧するのです。
というのも、中国や韓国、北朝鮮の経済的困難、戦後一貫して拡大してきたグローバルエリートたちの独善的支配の行き詰まり、その結果の米中対立の激化やEU各国の政変、エネルギー危機や食糧危機、などが日本には無関係であるはずもなく、表には出ない政治的な闇の力が安倍狙撃事件を起こしたのだろうし、以後、その事件を機に国内でもいろんな政治的な動きが活発化していくのだろうと思います。
これまでずっとアメリカの傀儡政権としてあった日本政府も、その実態が少しずつ暴露され、日本人がずっと騙され、属国化していたことが多くの国民に理解されるようになってきました。折しもそんな現在、アメリカと中共が台湾で事を起こすか、韓国が経済崩壊した時に北朝鮮がどう動くか・・などなど、日本はまったく他人事では済まされない事態も起こり得ます。そんな時一気に戦後体制が崩壊し、日本がどのようになっていくのか・・戦乱だけは御免こうむりたいけれど、ここ数年のうちに何が起こるか・・とりあえずは、アメリカの中間選挙に期待したいところ。戦争屋のグローバリストたちに日本を好きにさせてはやばいよねってこと。
そうそう、今日は先日のエビの頭やカラをつかってスープをつくり、それをベースにクリームコロッケにトライ。なんせクリームコロッケ、一年以上のご無沙汰で・・どんなことになるやら。