今日は午前中からメンカン協会の「認証研修会」でした。いわゆる事例検討会という勉強会です。援助論とか、心理学とか、メンズカウンセリング理論とかを学んだメンカン協会会員が、さらに実祭の援助実践から学び合うという学習の場です。
理論やらスキルやらだけでは、現場では対応できないのが現実です。実際にいろんなケースから学んでいく、いわゆる場数も大切。そしてメンカンならではの援助論としてあるのは、社会病理に対する理解や当事者性です。
世の中の差別や抑圧を生み出すのはその権力構造です。フェミニストのいうような性別の問題ではないと考えます。その権力構造に与した援助者なのか、権力構造に抑圧された当事者としての援助者なのか、そこはセラピストの在り方としては決定的に違います。
ほとんど多くの援助者、特に立派な肩書きや資格、権威を持ったセラピストと、それらを不要とし、裸の自分で当事者と向き合えるセラピストと・・・クライアントにしてみれば大きく違うでしょう。
メンズカウンセリングのセラピストとしては自らの当事者性に気付き、それを受け入れ、そこから回復した当事者としてのセラピストであることを求められます。さらには、世間の権力構造に極力、与せず人生物語を語りうるセラピストであることも求められます。なんと難しいことでしょう。
今日の研修会、リアル参加が八名、オンライン参加が四名のけっこう賑やかな集まりになりました。途中のランチはハヤシライス。ランチの後も五時頃まで延々六時間の学びの場となりましたし、そこで何例かの事例について、みんなで語り合い、学び合うこともできましたが、事例を語り合う中で、自分の問題とリンクし、自分の問題と向き合うという作業も進みます。そのことで、参加者ひとり一人もまた癒されたり、育てられたりする・・・今日もそんな場になったように思います。ありがたいことです。
そんな研修会が終わって、雪の舞う老ノ坂峠を超えて、八木は転生庵に向かいましたとさ。
運転するのも怖いらしい三菱ミニカで転生庵に行きましたとさ。