念ずれば花開く・・・これは坂村真民という詩人の言葉で、私が高校生の頃出会った言葉でした。不安発作の恐怖の中、アルコールでやり過ごす日々の私にとって、出口の全く見えない未来もまた、不安に満ちてて、希望らしきものはとんと見当たらず、ただ、念ずれば花開く、という言葉にすがりたかった私だったのかもしれません。
その頃からさらに15年ほど過ぎた頃、やっとやっと、自分の命に対する執着を手放せた頃、あるがままの自分を受け入れることで、不安から解放されることができました。決して念じ続けたというわけではないけれど、心のどこかにいつか花開くときがくるかもしれない、との思いがあったのかもしれません。
その15年の月日は長いようだけれど、それなりの意味もあったように思います。人が癒されたり、成長するのは、それほどの時間が必要だということを身を持って学べた私は、一年二年での変化を期待する性急さを手放すこともできたようです。クライアントのゆっくりとした回復や成長に、焦らず怠らず、見守ることも可能になったのですから。
シャコバサボテンは一旦蕾のまま落花したけれど、再び花芽が出てきて、今度は、刺激しないように、そっとそっと見守って・・・・念ずれば花開いたー♬