DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

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家族での傷つきをどう癒す・・・セラピーに家族機能を・・

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今日は三ヶ月に一度の事例検討会・・・スカ参加も合わせて、十名の集まりとなりました。それぞれの近況報告の後は事例を出し合いながら、対話を進めていくのですが、いつもながらにDVやモラハラの夫婦関係で悩むケースがいくつか語られました。またDVやモラハラとリンクする形で発生する引き離し問題も語られました。

この検討会で語られるのは事例に重なる参加者それぞれの体験でもあり、これは当事者による当事者の支援であるメンズカウンセリングならではのカンファレンス風景でしょう。専門家として上から当事者を分析し治療ないしカウンセリングする、世間の支援者ではありえない状況でしょう。

ケースで語られる当事者の困難と検討会参加者自身が乗り越えてきた体験が地続きであり、そこには当事者本人の問題というより、当事者に染み付いた家族の常識やら、家族をからめとる法律やら司法判断やら、悪化するばかりの労働や所得の問題など、様々な社会病理があります。

それらの社会病理を問題にすることなく全てを当事者個人の問題に還元して、支援として当事者をいじればいじるほど、当事者やその家族は混乱し、相互不信が深まります。

問題は個人にあるのではなく、家族機能を排した社会はもちろん、家族そのものも家族機能が破綻し、育ち合い、癒し合い、人としての尊厳を分かち合うことができなくなっています。結果、DVやモラハラ、虐待などの問題が生じてしまいます。

そのあたり、問題と思う状況を変えようとするよりも、問題がどこからくるのか、問題とは何なのか、なぜ問題なのか・・当事者が問題と感じる状況について、多様な視点から捉え直し、意味づけを変え、人生の物語を書き換えていくお手伝いをするのがメンズカウンセリングです。当たり前のこととして、意識することもなかつた自身の価値観や情動、家族意識、社会のありようなどについてもセラピストと語り合うことで、クライアントは気づきや学びを得ることが可能です。

さらに、一対一のカウンセリングではなく、セラピスト以外のワーク参加者(ベテラン当事者やボランティアスタッフとしての当事者)や、その家族が、当事者としての様々な体験や思いを語り合い、受け止め合い、支え合うことで、不思議とそこには家族機能がうまれてきます。

戸籍や血や家の縛りで傷ついた当事者が集い、楽しみや喜びを分かち合うことで、その傷つきを終わらせ、一人一人が育ち合い癒し合うあるべき家族のような関係です。

そんな場を作るためには、椅子とテーブルだけの来談室ではなく、キッチンやダイニングテーブル、ストーブやピアノ、庭や縁側、木陰や畑、お散歩できるたんぼ道、そしてなにより、パワーコントロールする専門家の不在と代わりに、それらをパワーコントロールすることなくコーディネイトし得るファシリテーター・・受容的共感的母親のような支援者の存在が求められます。セラピーに家族機能を・・それを具現化したのが「みんなの実家プロジェクト」の「転生庵」です。

 

転生庵はまだまだ立ち上げたばかりで、今はまだそんな私の妄想の域を出たばかり。本格稼働はこれからです。とはいえ、一応、家族機能をセラピーに組み込んだ転生庵でのセラピーがどのようなものか、当事者はもちろん、援助者にも理解していただきたく・・・来月、10月31日(土)昼から11月1日(日)夕刻までの30時間のフルセッションで学べる講座(グループワーク)を開催します。

 

遠隔地であることや仕事の都合でグループワークやカウンセリングに参加できない方、半年分のセッションを一度に体験することが可能です。費用は一泊二日で一万円を予定しています。定員を15名とさせていただきますので、ご興味のある方お早めにお問い合わせください。

 

 

 

 

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