カウンセリング日記 支援・援助論

苦しみはどこから・・・セラピーの意味するところ

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このところ、ほんと忙しい。今日も面会交流支援が一件あったほか、カウンセリングが四件も続いたし。先月も五十件を超えたし、今月もすでに四十数件のカウンセリング件数になっています。ほんとに私の限界まで近づいてきています。とはいえ辛い人、悩んでおられる方のお話は極力聴かせていただいて、楽になって欲しいし。なのに・・・

夫婦の問題でお話を聞いていて、双方のお話をお聞きしたいけれど、と相手方のカウンセリングをお勧めした時に、カウンセリングは無駄だからと、相手に断られた、と言う場合もしばしばあります。カウンセリングはただ聞いてくれるだけで、何も解決しないからとの返事がしばしば返ってくるようです。

じっさい、私がお聞きした方でも、あちこち相談やカウンセリングを受けたけれど、ちっとも楽にならなかったけれど、ブログをみて、すこしちがうかなと思って連絡した・・という方も少なくありません。一体、日本のカウンセラーって何してるんでしょね。

まあ、私の関わった方、今はその筋の大先生になってられる方もちらほらおられるけれど、そんな方も実はいろいろ問題が解決できてないんでないか、ほんとに他人のセラピーができるの?と疑問になる方もおられるし。立派な肩書きが必ずしもいいセラピーの保障になるわけではないと思う・・というより、肩書きがむしろセラピーには邪魔、と私は考えています。

権力構造をセラピーに持ち込まないと言うのがナラティブやメンズのセラピーの基本だから、肩書きがセラピーの邪魔になるのです。ですから私は、世間でいう権威・権力の代名詞の肩書きは用いないし、そもそもそんな肩書きを持つてもいません。

で、そんな私のセラピーやらカウンセリングは、基本understandの立ち位置で、クライアントと向き合うということです。私が指導したり、聞いてあげたり、癒してあげる、という立場ではなく、お互いに学び合い、対話を重ね、相互に癒されていくという立場に立ちます。私が問題解決するわけではありませんから。

対話を重ねる・・・その方と人生の物語を紡いでいく時に物語がどのように展開していくか、それは私にもわかりません。悩みをお聞きする時に、その方の苦悩がどこから来ているか・・実はその方自身もわかってないことが多く、目先の問題にとらわれていることがほとんどです。

その方自身もどうにもならない問題があるとして、その問題をなんとかしたいと思うのは当然ですし、そのためにカウンセリングに来られているのです。もちろんその問題に至る状況もお聞きしますが、その問題がなぜ問題なのかその方の問題の捉え方についてフォーカスしてお話をお聞きするようにしています。いわゆる外在化というアプローチです。

幸い、私は様々な価値観に縛られない思考様式を持つているので、ほとんどの問題に対して問題として悩みません。こんな私は、その方の問題がなぜ問題なのか、とても興味深くある意味、真摯に寄り添うことが可能になります。常識では許されないこと、普通では惨めなこと、世間では犯罪と言われること、などなど様々な苦悩する状況について、私は天使のように爛漫に聴くのか、悪魔のように冷ややかに聴くのかわからないけれど、誰にも話せなかったこと、話しても理解されるどころか、批判されたり、蔑まれたり、憐れまれたりしたこと、そんなクライアントの孤立した悩み、孤独にいたる物語にも、私はためらうこともないし、感情としては愛おしいという感情が湧いてくるのですから、これまた不思議です。

このあたり、ナラティブでもオープンダイアローグでも、単なるスキルとして対応することの限界を超えた作業のように思います。かといって、私の職人技にはしたくないし、多くの方に獲得して欲しい援助論だと思っています。その援助論の骨子は権力構造に対する理解、自己の当事者性に対する理解でしょうか。自身が差別抑圧構造の社会の中で抑圧者として生きざるをえない当事者であり、また同時に抑圧されている当事者でもあるという当事者性の自覚です。

この自覚を持って当事者と向き合い、語り合うのです。何を語るか・・人生を語るしかありません。セラピストとしての自分の人生と、クライアントとして私に出会ってくれた当事者の方と人生を語ることで、お互いの人生が絡み合いそれぞれが別の自分に気づき、新たな人生の物語りを歩み始めるのです。人生の再著述というやつですね。

今日も私はそんな物語を語り合うことで、少し世界を広げることができたし、人生の可能性をまたひとつ理解することもできました。語り合ってくださった方には感謝と愛おしさを感じることができて、ハードなりに豊かな一日にすることができました。

そうそう、明日は月一恒例のメンズクッキング・・メニューは天丼・・・なんだけれど・・どうなることやら。

 

 

 

 

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