DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

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自己洞察できてる?

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夫婦であれ、親子であれ家族間の葛藤や暴力で悩んだり傷ついたりされた方のお話を毎日のように聞かせていただく私。これまでに6,000件以上の加害者、被害者のカウンセリングをする中で見えてきたものは多々あります。一人一人は自分の状況を異常で理解できない困難な状況と理解してますが、私から見ると問題の発生の状況やそれぞれの思考や言動も一定のパターンがあり、状況の流れもおおよそ見えています。要するに「いつものこと」なのです。

その状況の推移をより良いものにし、関係者が誰も傷つかないような結果に導くお手伝いが私の仕事です。そのためには、クライアントが自身の感情や認知を理解し、状況を俯瞰する作業が不可欠。そのためには過去の体験からくる意識・無意識レベルの囚われから解放され、新たな価値観や感情でこれからの人生の物語を紡ぐ必要があります。そのためには新しい価値観や行動様式を持つ対話の相手が不可欠。このあたり、常識に囚われたセラピストでは役不足でしょう。

その点、私は世間の価値観や常識からは遠く離れた価値観で暮らし、お仕事をしています。私には世間の価値観に囚われない物語を紡ぐのは簡単なこと。どんなクライアントがどんな物語を語ろうと、動じることもないし、感情に支配されることもありません。私とのカウンセリングで感情を昇華したあとは、クライアントが他者に向けていた意識をクライアント自身にフォーカスすることで、自己に対する理解を深め、クライアントは自分自分の新しい人生の物語を歩み始めるのです。

そんな私が最近読み始めた書籍。神経学者のA・ダマシオは斬新な研究で脳と心の関係を解きほぐし、意識すること、考えることはどういうことか新たな知見をもたらせてくれます。クライアントが自身への理解を深めるための参考にできるかなと、期待して読み始めた私。

それにしても、困難の渦中にある人はもちろん、そうでない人も、ほとんどの人は、自分の無意識にフォーカスすることはないし、自分の常識や囚われについて客観視することもありません。問題が起こった時、相手が悪い、誰かが悪い、もしくは自分がダメと誰かに悪者のラベリングして、その人や状況をコントロールすべく、批判したり争ったり排除したり・・・結局本質的な解決にはならず、傷つきも痛みも終わりません。

私はクライアントの状況を変えることより、その方自身の心の問題にフォーカスし、その方自身が考え方、感じ方を変え生き方を変えることで、結果、問題が問題でなくなることを目標としつつ、カウンセリングなりセラピーを進めます。たぶん、その方法で、多くの方が回復し、豊かで幸せな人生に向かって歩んでいけているのだろうと思います。

今日は、お二人のお話を聞かせていただきました。半年ぶりに来談された女性は、前回より、ずいぶんすっきりと穏やかな表情で話されてました。悩みというより、今日はその後の状況の報告にこられたようです。私も心地よく聞かせていただきました。ありがたいものです。

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