今日は月一恒例の親子ネット関西の集まりに。いつもながらのことだけれど、子供と引き離された親の話を聞くのは胸痛みます。
確かに本人の問題があることはあるにしても、司法も行政も問題解決能力がなく、当事者は理不尽な思いを強いられます。
その理不尽な体験は、子供を引き離した相手やその支援者に対する怒りや不信感となって、ネガティブな対応になりがちだけれど、それで問題解決に向かうわけではありません。
誰かが悪いということではなく、法律や制度がそもそも時代錯誤で支援も利権がらみ、家族問題当事者のための支援にはなってなくて、支援のための支援になり果てている現実。
まずは、この現実を理解し、感情を昇華させつつ、冷静で現実的な対応をする必要があります。弁護士や司法に任せたらうまくいくというわけでは決してありません。むしろ、そのステージに乗ると、当事者には理不尽なことばかり。
家族問題の支援が家族分離だけしか支援がないというのが、そもそもの問題なんだけれど、修復的な支援(離婚も含む)を行う支援者はほとんどいません。
こども、福祉、女性相談、シェルター、医療、司法、それぞれが縦割りで、ケースを共有することもなく、当事者はたらい回しにされ、支援者も責任回避自己保身にばかり意識が向いてて、家族を丸ごと長期に亘って支援する仕組みが日本にはありません。人権後進国そのもの。欧米先進国からは半世紀遅れています。
でもねぇ・・私は一人で、その丸ごとを支援し続けてて、それなりの成果も上げていると自負するけれど、金も地位もない私にできて、金も地位もある人がどうしてできないのか、しようとしないのか、不思議でなりません。
ていうか、金も地位もある人って、当事者のためには動かないからそれらを手にできるんかな。じっさい私がこれまで関わってきた専門家の人たち、金も地位もそれなりのものを得てるのは、当事者支援からは一歩距離をおいて、ましてや冤罪セクハラカウンセラーにされた私との関わりをスパッと切ってしまえる非情さというか下世話さを持ってるというか・・だからエラくなれたんでしょうねえ。
いやいややっかんでなんていませんよ。少なくとも私は家族問題の支援という意味では、世界で最先端の支援を行ってると自負してるし、それなりの実績もあります。地位や金より、クライアントの回復、幸せを共に喜べてるから、セラピストとしてはさらなる誉れを持っています。そのあたり、今秋出版予定の「DVはなおる 続編」にたくさんの当事者がその体験を語ってくださいますから、私の言説の根拠として読んでくださればと思います。
法律や制度を変えていくことも大切ですし、そのためには政治家を育てなくてはいけない、さらにマスコミも育て、人々の意思改革も不可欠。
一つの家族の問題の背後にはいろんな複雑な問題が絡んでて、誰かが悪いと非難してても、何も変わらないし、解決にも向いません。まず当事者が育たないとね。
当事者がそだって支援者になる、専門家になる、社会を動かしていく・・そんな時代にしていきたい・・と日々願ってはいるけれど、私は無力すぎてねぇ・・ふぅー。