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映画評

大好き♡強ぇ女

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先日の日本橋に向かう夜バスの時間待ちにナイトシネマ「アトミック・ブロンド」を見ました。シャーリーズ・セロン演ずる女007です。シャーリーズ・セロンの演ずるロレーン・ブロートンはハードなアクションで屈強な男たちとのハードバトルを制するけれど、その強さは身体的なものだけではなく、精神的な強さも並大抵ではありません。強い女はほんと美しい。

そして、昨夜見たシネマは「女神の見えざる手(Miss Sloane)」。ロビー活動をビジネスとする会社に勤める敏腕社員のエリザベス・スローン(ジェシカ・チャスティン)は銃規制反対派のロビー活動を嫌がって銃規制派の会社に移ります。そんな彼女のタフでハード、かつダーティギリギリの仕事で勝利を目前にするけれど、規制反対派にはめられて潰されます。

 

男を金で買い、誰をもを欺き、自分の意思を通し、かつ、孤立してもなお潰れることなくとことん食らいついて、相手を落とし込んで行く、そのしたたかさ・・スローンはアクションとは無縁だけれど、スパイ活動さながらに敵と戦う姿は、ロレーン・ブロートンに劣らない魅力、美しさ。

昔々、アニタ・ロバーツだったかたしかカナダのフェミニストと一緒にシンポで登壇した時に、彼女が語るに、彼女の護身術の師範が「格闘技には自信があるけれどやはり怖いのよ」と語ったとのことで、本当の強さは精神の強さだろうとのこと。

身体をいくら鍛えようと、金や技術を持とうと、精神の強さが伴わなければ、本当に強いとは言えないということらしいけれど、私はその言葉に納得。身体能力はもちろん、金や権力、知識や権威・・いわゆるコントロールパワーは、それなりにこの社会では意味があるけれど、どんな社会であれ、本当に強いのは精神の力であり心の強さに帰結するというのが私の考え。逆に言えば精神の弱い者ほど、権力や金、知識や権威で自分を強く見せようとし、人をコントロールしようとする。(幸い、私はアホだし、わがままだから世間並みの地位も金も権力も得られるはずもなく、裸そのもの。ほんとラッキーだった。)

ブロートンやスローンが孤立無縁な状況でも、ぶれることなく、自分の意思で戦い続ける姿・・・・泣けるほどに美しい。ああ、こんな女・・・いるはずないよねえ・・もしいたらひれ伏したくなるかもしれない私。

とかなんとか・・ほんとシネマは楽しい・・残念ながら邦画にはまったく感情移入できないので一切みないけれど。

 

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