DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

カウンセリング日記

対話と回復・・・・

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私はDVのいわゆる加害者も被害者も支援しているし、その方たちが場を同じくすることもごく普通なこと。

加害者と被害者のカップルカウンセリング、男女グループワーク、グルメナイトなど、内閣府が禁止通達している加害者と被害者の接近、同席もごく普通に当たり前のこととして行われています。このスタイルで十年以上行っていますが、もちろんそのことで問題やトラブルが起こったことはありません。

では内閣府や女性支援の方たちの言う、加害者は危険だから、分離すべき、対話は危険という支援方針で、問題は解決するのか、被害者の安全は確保され回復していくのでしょうか。

ある被害女性が送ってくれた苦悩に満ちたメールの最後には「もう、誰も信じられません。毎日職員に会うのが恐怖でたまりません。もっとはやくそちらの施設を知っていればと思い、涙が止まりません…。」とのこと、読むほどに胸痛みました。別の女性からのメールも「悔しい、子どもにかわいそうなことをした、夫に申し訳ない気持ちでいっぱいです。」と締めくくられていました。

妻を夫から引き離し、対話を禁止し、離婚へと誘導する、現在の被害者支援が被害女性の回復を阻害し、シングルマザーの貧困や、虐待の発生の遠因になっていると言っても過言ではないでしょう。一方的な分離、離婚で傷つく、こども、加害者とされた夫、そして被害者である妻自身も傷つきます。

もちろん、分離が必要な場合もあるでしょう、離婚したほうがいい夫婦もあるでしょう。けれどそんなケースの場合でも、対話を重ね、お互いを理解した上でその適正な距離や最善の関係を選択した結果の離婚や別居であれば、その後の回復は比較的容易です。いわゆる修復的離婚というもの。報復や追跡を恐れて逃げ隠れする必要もないし、不信感から面会交流を拒否するということにもなりません。

さらに、別居に至っても、ちゃんと対話が進み、相互理解のもと緊急時には中立的な支援があれば、安心安全な再同居も可能です。

そんな修復的支援にはいわゆる加害者と被害者の対話ステージが不可欠です。対話が重ねられることで、被害者は不安や恐怖から解放され、加害者は自らの被害者性や抑圧された感情の言語化が可能となり、暴力やパワーコントロールを手放すことが可能となります。ここにきて初めて真の回復と言えるでしょう。被害者が不安や恐怖、孤独や不信感に苛まれていては、離婚しようが別居しようが問題は解決しないし、回復もありえません。

私からすれば、当たり前のことなのに・・・どうして世間ではこの当たり前が当たり前にならないのか・・・・やっぱし金かなあ、地位かなあ、残念なことです。

 

 

 

 

 

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