昨日はメンズカウンセリング協会の認証研修会でした。女性四名、スカイプ参加も含め関東組が三名、計十名ほどの集まりとなりました。
私は10時頃に事務所入りしたけれど、夜バスで早朝から事務所入りした人もいれば、前夜入りした方もいて、研修会開始前からすでにおバカな話満載でした。
認証研修会・・・事例検討学習の場ですが、協会会員のクローズドな集まりで、実際の援助実践について、その体験をシェアして学び合うだけではなく、会員が孤立したり援助の中で問題が起きたりしないよう、支え合う場でもあります。
昨日の学びのテーマは援助の基本「感情と思考の弁別」でした。クライアントの混沌とした語りの中から、その感情と、思考、状況をふるい分けながら、聞いていく必要がありますし、クライアントが気づきにくいクライアント自身の感情について、その言葉を引き出すことも必要です。
往々にして、クライアントは感情と思考が不一致だったり、状況に対する思考(判断)が不適切だっりして問題が起こってるけれど、クライアントにしてみれば状況の問題にしかみえなかったりするのもよくある話。
問題の本質がどこにあるのか、クライアントと語り合ううちに見えてきてクライアントも気づいていくのが、いいカウンセリングなのでしょう。
その作業なしに、カウンセラーの価値観や考えで状況を操作しようとか、クライアントをコントロールしようとすると、往々にしてかえってこじれたり、二次被害が起こったりで、問題解決には至りません。
いわゆるDVの加害者・被害者や親子引き離し問題の当事者の話を聞くことは多いけれど、その当事者の抱える苦悩の本質は本人の自己不一致という理解のもと、法的対決、や状況に対するアプローチより、心理的な解決を目指すのがカウンセリングでしょう。
そのためにも、状況に対する思考にあくせくするのではなく、隠されたクライアントの感情を引き出し、感情と思考を一致させるよう計らうことの大切さについて、いくつかの事例をもとに検証させていただきました。というわけで「考えるな!! 気持ちだ!!」ということです。
五時間半ほどの学びのあと、また夜バスまでの時間があるので、居残り組の人たちと関東組と一緒に晩御飯を食べていただきました。
晩御飯はミックスフライ定食。
デザートはミルクレープ