昨日の日本橋ワーク、朝一のミニ講座では「ドラマトライアングル」と「ウイナーズトライアングル」を説明し当事者性の支援の意味をお伝えしました。さらにエリクソンだったかの「発達」における「自我同一性」について各自、その達成度をチェックしていただきました。
夜バスは雨の東京に
心理学などでは、自我同一性(アイディンティテイー)とは「人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること」と説明され、「本質的自己規定」をさすけれど、アイディンティティーは人の成長・発達によって形作られていきます。
面会交流を兼ねたグループワーク
とはいえ、ただ成長するだけで獲得できるというものでもなく、様々な体験や学びによって獲得するという側面もあり、それなりの体験、特に自我の危機に瀕するような体験を乗り越えて、確固たる自己信頼に基づく自我同一性を獲得できるというもの。
多くのネイティブな社会で、通過儀礼として過酷なイベントを体験する風習がありますが、部族社会の中でそれなりの責任能力を有する個人として認知されるための風習だったのでしょう。
けれど、現代社会では過酷な通過儀礼もなく、親の過保護過干渉な養育態度は子供の自我同一性の形成を難しくし、自己信頼もなく不安に満ち依存的な人格になりかねません。
DVや虐待が減らない、離婚が増える・・などの背景にはそうした心理学的な問題があるのだろうと思うし、そんな家族問題を終わらせるには、セラピーで未成熟な自我同一性を成熟させる必要もあるのだろうと思います。いわゆる育ち直しです。
というわけで、私のセラピーは家族機能を働かせるようにプログラムしています。グルメナイトやメンズクッキング、シェルターもその一環。
ワークは家族地図と人生曲線、それぞれ家族を語る、人生を語る
それにしても、連夜の夜バスに休み時間なしの講座、グループワークとカウンセリング・・ぶっ続けで14時間。なんとハードな。それでも特に疲れるでもなく、苦しいでもない、私って・・何者? 修行のたまものかなぁ。
橋のたもとにコリウスとなでしこ、橋のまんなかにホームレスおじさん。