被害者支援での常套句「あなたは悪く無い」のは当然だけれど、被害者にその言葉を使う時に、加害者が悪いのよ、と受け取られないように気をつける私。
そして、私がその言葉を使いたいのは加害者と言われる人たち。加害者に対しても「あなたは悪く無い」・・・けれど、暴力は悪いし人を傷つけるのもよくないことはあなたもわかってる。だからどうすれば問題を解決できるか、一緒に考えよう、と伝えます。
この言葉で、加害者は自分を責めることから脱暴力への行動へと意識が変化します。
先日も泣きながら自分の加害者性について語るお電話をいただきました。対話がこじれ自分が責められているとお互いが感じた時、相手に暴言を吐いたり子供に対して暴力的になったり・・・そんな自分が許せなかったり、相手もまた許せなかったり・・・心は混乱してパニック状態。
しばらく、ただお聞きして、気持ちに寄り添い、落ち着いてくれば、そんな状況であれば、だれしも混乱して感情的になるし暴力的な言動に走ってしまうことをお伝えします。混乱した中でお電話下さったことを適切な判断とつたえ、今後も一人では乗り越えられない時は、連絡くださること、さらに、落ち着いたら個別の相談で具体的な方法について一緒に考えるようお願いしておきました。
いわゆる加害者を責めたり、拒絶して孤立させても問題は解決するはずも無いし、余計に不安や絶望の淵に追い詰めてしまうだけ。特にヒートアップしてるその時や反動で激しく落ち込んでいる時の言葉かけは要注意。
このことは男も女も、いわゆる加害者には同じことが言えます。そう、DVであれ虐待であれ、家族間暴力の加害者には共通して言えること。男が加害者で女が被害者という思い込みだと、当事者に寄り添うこともできないし、脱暴力支援にもなりません。
ちなみに今日の私、お昼から親子ネット関西の集まりに参加しました。引き離しにあって、司法も警察も子供と引き離された親にとってはほとんど何の役にも立たないし、孤立して不安と絶望の思いを募らせてしまう当事者のお話を今日も聞かせていただきましたが、聞くたびに胸痛みます。
そして私ができることは、お気持ちをお聞きすることと、法的闘争のステージではなく、心理的な修復的支援のアドバイスをすることだけれど、問題がどこから起こって、何が問題なのか、詳しく説明することはとても難しく、今日の集まりの中でもお伝えできないのが心苦しくてね。
そうそう、そんな私の今日の一品・・今回は鶏の胸肉で簡単鶏ハムを作ってみました。やっぱしうまーい。