DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

カウンセリング日記 支援・援助論

失敗させたげて・・・

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最近の大人・・子供に失敗させたくなくて、大人ががあれこれ口出し手出しダメもだし。遊びも勉強も進路も就職も結婚も・・・親は言うかもしれません、うちの子は何の問題もなくて、おかげさまで・・

実は、その成れの果ての後始末をするのが私の仕事と言えなくもない。DVや虐待に関わらずほとんどの家族間葛藤の原因はその本人の生育の問題に行き着きます。

親にしてみれば、問題なかったうちの子に問題が起こったのは、友達が悪い、学校が悪い、会社が悪い、結婚相手が悪い・・だから・・と転嫁したい気持ちは分からないでもないけれど・・。

子供も、自分の問題とは理解できずにいつも誰かのせいと転嫁していて自分と向き合うことは難しい。

この問題を理解するキーワードは「自己決定・自己責任」でしょうか。自分の行動は自分で決めて結果は自分で引き受ける、ということ。

人の意見は参考にしても決断するのは自分。自分で決めた以上いいも悪いも結果は自分のもの。他人のせいにすることもできません。

この行為は何気ないようだけれど、実は人としてかなり成長しないと難しい。自信のない人は自分のことでも自分で決められず人の判断に委ねます。悪い結果は自分で選んでないのだから責任も取ることもありません。全て悪いのは人のせい。

残念ながら、世の中見てるとこのような精神的に未成熟な人が多いのではないかと感じる私です。

問題が起こった時、自分に問題があるのではないか、と私のところにやってくる人たちは、そういう意味では少し成長している方たちかもしれません。自分の問題と向き合い自分をさらに成長させ、豊かな人生を歩んでくださいます。

自分で考え自分で決める、この主体的な行動様式は大人のコントロールに従ってばかりいては身につきません。大人のコントロールが強ければ、大人の顔色を見ながら大人の喜ぶ判断しかできない人になりかねません。

こんな子供にしたくなければ・・・大人たちは子供たちをほっとくというか、見守ってだけして欲しい。口も出さない手も出さない。失敗もするでしょう、頭も打つし、トラブルも起こる。けれど、失敗やトラブルから多くの現実を学ぶし、何より、失敗してもそれで成長するという自己概念を構築する。

そんな子供は自分で考え、自分で決めて自分で責任を取れる人に育つ。失敗をおそれないし人に責任転嫁することもない。国も会社も無責任なブラックになり果てた現代、自分の人生も家族の幸せも、国まかせ、会社任せじゃどうにも保証されませんしね。

 

 

月曜の雪、自宅裏庭のコニファーに積もった雪

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