幽霊の正体見たり枯れ尾花、と言われるように人は不安があるからススキの穂も幽霊に見えてしまうというもの。
とはいえ、知らないこと・・未知なるものを不安の対象にするのか、好奇心の対象にするのか、それはその人の生育の中で培われた世界認識の心理プログラムによるものでしょう。
幸いアホな私でも受容的に育てられたせいでか、私は世界に対する大きな不安は刷り込まずに済みました。
子供の私はアホなりに好奇心を持ち、授業中も虫やら植物やらの世界に入って一人遊んでました。
そんな私が思春期になって、唯一不安の対象として拭えなかったのは私自身の存在の意味、いわゆる実存です。これはなかなか答えも見つからず、不安発作を伴う不安障害を発症し、しかも長い間終わることはありませんでした。
そして十数年後その実存不安に対する答えを見つけたあとは、もう私には不安の対象になるものはなくなります。
どんなものも、そして未知なるものも、私には好奇心の対象にしかすぎません。わかりきったものにはさほど興味もわかないし・・。
実は先日シフォンケーキにバターを加えてみて、膨らみが弱くて失敗したけれど、オリジナルレシピで焼いてみると上手くいきました。
で、今日はその失敗の確認をしてみました。バターを入れたものとサラダオイルだけのものと、まったく同じ条件で作ってみました。
結果、バターが入ると浮きが悪くなる・・・ま、当たり前といえば当たり前、スポンジケーキでそのことは理解してるはずだけれど、スポンジケーキにはサラダオイルは使わないから、また別かもって、確認をしてみたというわけ。
こんなこともまあ、昔やってた実験の延長みたいなもんだから、どうってことはないけれど、わざわざ失敗を確認するなんて、好奇心のなせる技かなあ。
ていうか、びみょーにわかんないところがあると気持ちがすっきりしないんよねえ。それに失敗は新たな発見のチャンスでもあるし、失敗を重ねるとほんと深いとこまで理解出来る・・。
人間も同じかな。恥ずかしいことやおバカなこともいろいろやることで、自分自身もよくわかってきたし 、私を取り巻く人たちのこともわかってきた。だから今はどんな人とも不安なく付き合えるし、巻き込まれたり、巻き込んだりもない・・・。これって対人支援にはとても有用・・・だよねー。生きるのも楽だしね・・
少しの材料の違いで、こんなに変わる