今日は親子ネット関西の例会でした。十数人の当事者がそれぞれの理不尽な体験を語り合った後、私が少しファシリしてグループワークの時間も頂きました。
理不尽な体験というのは、夫婦間葛藤が司法の場での泥仕合になつて、結局子供に会えなくなるという、親として過酷で理不尽な体験です。
たいていの人は裁判所の判断は正しいとか弁護士は人権を守るために戦ってくれるとか、考えているけれど、現実はそんなに甘くありません。
法律も制度も個人の人権を守るというより国家システムを守ることを優先しますし、個人より、社会通念を尊重する司法判断は、安易に親子断絶に加担してしまうことになっています。
そんな法律や制度を改めようというのが、今国会で語られようとしている「親子断絶防止法」です。けれど、この法律も、法律の方向性を示しているだけで、単独親権とか、DV法とかに踏み込むこともないし、面会の強制執行もありません。となると、実態はさほど大きく変わることもないでしょう。
先日の朝日新聞に投稿記事でシングルマザーズフォーラムの赤石氏が時代錯誤な発言をしてたけれど、こんな意見がまともに語られるようでは、ほんと朝日新聞の不勉強が丸見えです。
赤石氏の感情的な主張が的外れなのは事実だけれど、引き離さざるをえなかったであろう、シングルマザーのエキセントリックな気持ちもわからないではありません。私はDVに傷つく女性の支援も行っていますから、当然です。
そんな引き離した側の気持ちも理解した上で、防止法をいかに有効なものにしていくか、それには法律を補完すべき支援が現場で必要とされます。それは法的対立を離れた、中立的な第三者の心理的なケアも含む修復的支援です。
けれどねえ、加害者も支援し被害者も支援し、子供の福祉も理解する支援者ってどこにもいないんよねえ。私は十数年やり続けてきてるけれど、後に続く人は誰もいないしねえ・・
だれか一緒にやってくれー・・
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