昨日は大阪は某大学の夏季セミナー「ジェンダーと法」の四日目、朝一コマと午後ふたコマをしゃべりました。計四時間半をしゃべりっぱなしだったけれど、私はけっこう楽しくおしゃべりさせていただきました。
とはいえ七十人ほどの学生あいてで一方的にしゃべる講義なので、受講者と私のやり取りから相互に学べるゼミにくらべて、面白さは少ないという感じ・・・。
それにしても、戸籍制度が諸外国にはない日本の独特の制度だとか、先進各国が共同親権に移行してるのに日本だけが単独親権で、その結果いろんな問題が起きてること、DV法が外国と違って日本だけが民事対応であること、先進諸外国の多くは離婚率も高くかつ非嫡出子の割合が五割近いこと・・などなど、世間の人はいざ知らず、法学部の学生としては、知ってて当たり前のこと(と私は思う)をほとんど何も知らないってことが、私には驚きでした。
日本の教育が、権力に不都合なことを教えないという、おバカ洗脳教育になり果ててるか・・北朝鮮を笑えないなぁと実感した次第。不都合な真実を何も知らされないから、今の日本社会にいっぱい問題が起こっていること、その問題の原因も解決策も国民は考えることすらできないということ。あべちん自民党が圧勝するわけだよねえ。
まあ、昨日の学生は、私の講義でほんのさわりとはいえ人生に必要なことをあれこれ学べでラッキーだったろうと思うけれど、私の話を聞くこともできない、その他のすべての学生の人生を思いやると・・いろいろ心配になりますねぇ。社会の底辺を理解してその当事者の立場で権力構造を語れる人はほとんどいないだろうし・・・
とはいえ、受講後のアンケートを見る限り、知らなかった事実を知ることができてよかった、自分もいろいろ考えていきたいと思った、とか・・ありがたい反応がたくさんありました。
他に面白く感じたことですが、司法に正義はないということを、私の冤罪セクハラ事件について事例を紹介して説明したけれど、それを受けてか、アンケートに「司法はクソだ」と私の言いたいことをそのまま答えてくれてた学生や、そのことをもっといろいろ聞きたいと思った、と答えた学生もいました。
大阪から帰って事務所によって、プランツに水やりしたり雑用をすませて帰宅したのは夕方の七時半頃かな。少し時間があったので、三週間ぶりのランニングをしてみました。