今日は朝一から夜まで四件のカウンセリング、子供との引き離しにあって離婚調停中のパパがお二人。夫婦間葛藤が嵩じて、離婚すべきか否か心揺れるママ。息子との葛藤を文書化したいとの高齢女性など。
いずれも家族の問題だけれど、家族というのは本当に難しい。家族は信頼とかいたわり愛や共感に満ちた関係、と言えたらいいけれど、実は殺人や傷害事件の加害者は家族・親族が多いというのが現実。家族は危険な関係と言えなくもない。
とはいえ殺人や虐待などの事件数は60年代をピークに斬減し、近年はピーク時の十分の一から五分の一くらいで推移しています。強・姦事件もこの十年で半減しています。
けれど、虐待やDVの認知件数・相談件数はこの十年で4倍とか10倍とかの増加になつています。この統計上の事実をどう理解するか・・・
通報や相談は増えているけれど、事件はそれほど増えていないということかもしれません。逆に言えば通報や相談が増えても事件は減ってないともいえるし。この現象はDV問題に関わっているとよくわかります。DV支援をする人たちにとって、通報、相談は重要だけれど、そのためにはDVはなくなっては困る、という本末転倒なことに。
ほんと、家族は問題に満ちている。私に言わせれば、家族する力のない人たちが家族を作っているから、問題が起こって当たり前、のような気もします。
相互信頼とか思いやり、いたわりや愛情で家族関係を作っていればいいけれど、役割意識や義務感を伴う家族幻想で結婚したら・・・困難な現実の前で容易に相手に対する不信感が生まれるし、コントロールや依存の関係になってしまう。
その辺りを冷静に判断し、修復的な支援ができるセラピストが増えて欲しいけれど・・・なかなか。そんなセラピストを育てるために・・メンカン講座を開いてるけれど・・・興味ある方は覗いてみてくださいね。今月28日(日曜)11月は27日だったかな