今日は一晩のシェルター利用の方を見送りしました。家族間葛藤に心疲れておられたので、一時の心の休日をお勧めしました。特に今大きな問題とか暴力被害にあってるとかではないけれど、過去の被害体験や、それ以前の生育からのコントロールを受け続けてきた、その痛みがまだまだ癒されていないばかりか、コントロールを受けなくなった今、過去の痛みからくる怒りや不信感を誰かにぶつけずにはいられない、その加害者性もまたご本人を苦しめます。
身体的な暴力被害はわかりやすく、人にも理解されやすいけれど、心理的なコントロールや言葉の暴力は人には理解されづらい。ましてや、家族責任や道義的な責任を用いてコントロールされたら、本人自身にもコントロールされていることはわかりづらく、問題が起こるのは自分の責任と思い込まされてしまいやすいもの。
このあたりの加害被害の心理的メカニズムについて理解している援助者は多くはないだろうし、そんな方の心を癒すセラピースペースを持っているカウンセラーもほとんどどこにもいないでしょう。残念なことです。
とは言っても、特に難しい技法や知識が必要な訳ではなく、特別な道具や場所が必要なわけでもなく・・・ただただ、その方のあるがままの全てを受け入れ、お気持ちによりそい、あとは、そっと見守るだけ。それと、私はお料理も出すけれどね、その方の心と体にふさわしいメニューを考えて・・・。
今はまだ、自分のあるがままを理解し、受け入れ、言語化できるわけではないけれど、少しずつ育ち直しが進めば、いつか自分の気持ちや未来の希望を自分の言葉でしっかりと語れるようになることと、こっそり期待して見送らせていただきましたとさ。
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