支援・援助論

DVは治らない?

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先日ユーチューブにアップした動画で、私は「DVは支援がなければ治らない・支援があれば(治る)」と語りました。とはいえ、DV支援は簡単ではありません。DVは治らないから、逃げろ、別れろ、というのは、私には支援とは言えません。

DVの起こる原因は夫婦それぞれの価値観や心理状況、相互の関係、家族を取り巻く環境や経済状況、など多岐にわたり複雑です。悪いことだからやめろと言って止められるものではありませんし、止められない加害者は「怒らせるお前が悪い」とか、「約束を守らないからだ」などと被害者に転嫁して、暴力を止められない自分を正当化します。

また、止められないのは加害者だけの問題ではなく、被害者の対応の問題もあるかもしれません。というのは、しばしば、加害者が暴力を止めなくてはと怒りを押さえ込んで、我慢することで暴力を防いでいるとしましょう。そうなると、被害者は暴力を振るわなくなった加害者に対して、今まで溜め込んでいた怒りや恨みつらみを加害者にぶつけるようになります。いわゆる逆転現象が起こります。このとき、怒りを押さえ込んでいた加害者は被害者に傷つけられたプライドを回復させるために、溜め込んでいた怒りを爆発させてしまいます。いわゆるレノア・ウォーカーの暴力のサイクルにも似たような状況になってしまいます。

こういった状況の夫婦に対して、有効な手段を持たない援助者は、暴力的な関係が終わらないのは、援助者の力のなさとは理解せず、加害者は変わらないのだ、という言説を持ち出して、加害者に転嫁してしまいます。今の法制度の中でそんな援助者のできることといえば、被害者を加害者から分離保護することだけです。

離婚することで、当面の暴力はなくせますが、それぞれが抱える問題は変わらず残りますから、離婚しても様々な生活上の問題が起こります。様々な依存や、貧困、虐待、精神病理、不安や寂しさ、などなど。そんな困難から逃れるためにまた誰かの支援を必要として再婚する人もいるでしょう。そうなるとそれぞれ、自分の問題は変わらずあるわけだから、当然再び暴力的な関係に移行してしまいます。私が動画で話したようにDV夫婦を離婚させても、それぞれが再婚してDV家庭が二つになるということになりかねません。

DV法ができて十数年になりますが、一向にDVが減らないという現実は、こういう構造的な問題があるから当然といえば当然です。では、DVは治らないのか、というとそうではありません。それについては・・・また明日・・・

今日はまだ、風邪が治ってなくて、咳とか喉の痛み、少しばかりの頭痛が続いてて、早くお休みすることにします。それにしても、金曜のグルナイから日曜のメンカン協会の総会まで、風邪にもめげずによくこなしました。我ながら、えらいー。なんちゃって・・・おやすみなさい。

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