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日本家族再生センター

カウンセリング日記 支援・援助論

体は心の出入り口・・・AI相談の限界

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先日の記事で、私がAIに相談をするという、遊びをしてみました。その時のことを書いてアップしたのが

https://jafarec.com/2025/09/08/語り・・癒し・・回復%E3%80%80%E3%80%80治療的会話の意味/

なんだけれど、その中で、AIはネット世界に転がってる言葉や文脈の中から、相談者の求める最適解の言葉を拾い出してるだけ・・・なぜならAIは身体を持たないし、身体に基づいた体験値も感情もありません。

ですから、個々の人に寄り添いつつ、自分の心や感情を相手に重ねるということもAIにはできません。個々の事例において正解はなくて、その人の幸せと自分の感情をリンクさせるためには、セラピスト自身の体験や記憶、そこからくる情動を自分で理解し自己受容してなければ難しい。でないと、相手の心に寄り添うことも本当の癒しや成長に寄与することも難しい。

そしてたまたま今朝の朝日新聞朝刊で、チャットGPTに相談してた少年が自殺したと、その親がチャットGPTの会社を訴えたという記事がありました。

やはりねぇ・・こうなるよねぇ・・と。子供の頃から、対人関係の薄い環境で、自由を奪われて育てられたら、子供はバーチャルな世界に依存するしかなくなるし、自己決定もできないし、他者との心地よい関係もできないパーソナリティーになってしまうよね。

だからねー、私がお勧めするのが「放牧育児」もちろん、放牧は「野に放って、あとはしらん」ではなくて、その子の能力に応じた安全な「柵のある」牧場に放ち、何かあれば親元に帰って、安心安全を確認できる、安全基地として親は機能していることが必要。放牧育児は決して無視でもないし育児放棄でもありません。

子供が親のコントロールを離れて、あれこれ体験し、失敗も重ね、こどもは自分の心身の限界とか他者との多様な関係性を学ぶことで、いろんな出来事が起こりうる世界に、自分なりに適応していく力を養うことができるのです。依存的ではなく、自立的で、多様で柔軟な思考のできる、感情豊かなパーソナリティーに成長していけるのです。

体や心が健やかに育つには、子供の頃から、成長に応じた環境を与えないとね。とはいえ、心は見えないから、その成長についても多くの親は大抵無自覚。スマホを与えてたら手間が省けて楽っていうのもわかるけれど・・それってあとでツケを返えさせられるのではないかな、そんな気がする私。

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