DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

カウンセリング日記 支援・援助論

悩まなくていいのにぃー・・・

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私は毎日、いろんな人の悩みを聴かせてもらっています。ご本人たちにとってはとても重大で、深く悩んでたり、傷ついてたり、困難の渦中におられたり・・どうしていいかわからなくて・・答えを求めて私のところに来られます・・。

夫のこと、妻のこと、子供のこと、仕事のこと、気持ちのこと、お金のこと・・いろいろ状況をひとしきり語られた後・・「私はどうすればいいんでしょう」と私に答えを求めてこられます。で私は「あなたはどうしたいんですか?」と答えるしかないんですが・・安易に「これはこうだからこうすればいい」と答えるのは簡単ですが、それでうまくいく・そんな簡単なものではないとわかる私には、無責任にこうしたらいいと答えるわけにはいきません。かと言って、ふんふん、大変ですね・・と何も答えないのも無責任。

もちろんケースによっては、ほっとけば問題が拡大すると思われる場合は、応急手当て的な、コンサルを行うこともあり得ます。が、それはあくまで応急処置・緊急対応です。

で、当事者ご本人が状況の問題と考えている現実が・・じつは状況は問題の表面的なことであって、本質的には、その人の価値観や行動様式、トラウマだったり過去体験からくる認知の偏りだったり・・そういった無意識的なところも含めた、本人の心や思考の問題にあることに思い至るよう・・カウンセリクングを進めていくのが私の仕事 ? 。

多くの人は自分の考えや感情にリアルにフォーカスすることはとても難しいようで、目先の問題にばかり意識が向き、その目先の問題を終わらせようと苦悩しておられます。相手は変えられないと言われるけれど、相手さえ変わってくれたら・・状況が少しでも変わってくれたら・・とあれこれ悩み考え、行動するのですが・・うまくいかなくて、苦しむことになります。なかなか「変えられるのは自分」という心境には至らないようです。

自分が何をしたいのか、何のために生きているのか、何のために家族しているのか・・などなどいわゆるアイディンティティーがしっかりできておらず、人のコントロールに従って生きる事が善であり、普通であると考えているから、自分の情動には蓋したまま、世間に評価される偽りの自分で生きていくことになります・・もちろん無意識的にね。いい妻、いい夫、いい父親・・立派な社会人・・などなど・・。

でもそんな思いで生きてきても、相手が必ず自分を受け入れてくれるわけでもないし、状況が自分にとって好都合な場合だけとは限りません。不都合なこと、アンラッキーな出来事、事件や事故に巻き込まれたり、色々あるのが現実です。

そんな時、こんなに頑張ってきたのにどうして??こんなことになるの・と・・混乱し、どうすればいいのか正解を求めて私のところにこられます。で私は「あなたはどうしたいのですか・・答えは私の中ではなくてあなた自身の中にあると思いますよ」と伝えて、一緒にその答えを求める旅に出ることを促します。

悩んでいるだけでは問題は終わらないし、何が問題で、なぜそれが問題となるのだろうと、禅問答のような対話もしていくわけですが・・・半年・・一年・・二年・・新たな視点で考えていくうちに、問題と思ってた事が問題ではなく、どうでもいいことに思えたり、単なるエピソードと笑ってられるようになったり・・人生がいつしか別の物語に書き換えられていることにも思い至ります。

以前の自分は何も知らない「井の中の蛙で」目先の些細なことにしか意識もいかず、自分を変えようともせず、新しい世界を知ろうともせず、うまくいかないことを誰かや状況のせいにして、ひとりもがき苦しんでいた・・ということにも気づきます。

でもねぇ・・そこに至るにはそれなりの時間とか、セラピーとか、体験とかが必要で、何もしないでそこに至ることはできません。自分一人でもがいてても考えていても、多分その境地に至るのは難しい・・・ホントは悩まなくていいのにね。 

猫たちは悩まない             花も悩まず咲き誇り、明日は散るだけ

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