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支援・援助論

六月八日・・・悼む日・・・再発を防ぐために・・

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18年前の六月八日に池田小事件がおこり幼い子供達が命を奪われました。犯人の宅間さんは、死刑になるまでに、被害者や親族に謝罪することは一切なく、逆に勝利宣言をして死刑に甘んじています。彼は、殉教者になりたかったのだろうし、同じ世界を生きている人にとっては確かに彼は殉教者になったのです。

その宅間さんの意図を汲んでかどうかわからないけれど、2008年の同じ六月八日に秋葉事件が起こり多数が死傷しています。トラックで突っ込んでいたらもっと殺せたという宅間さんの発言が現実化しています。

このような事件を起こす人たちはなぜ起こすのか・・ことの善悪はさておいといて、彼らの価値観や生きている世界観を理解しなければ、その動機はわかりません。動機がわからなければ予防対策も考えられません。

私の思うに、彼らは家庭や学校、地域で良好な対人スキルを学ぶことができないばかりか、貧困や暴力、虐待やいじめ、差別や偏見の被害者であった体験があり、防衛的攻撃的な態度から世間から排除され、孤立した独自世界に生きています。

そんな彼らにとって、世間は敵の世界であり、敵から自分を守るのは正義、敵を攻撃するのは正義です。この心理は国家間の戦争では当たり前のように国家に利用されてしまいます。心理としてはごく当たり前、異常でもなんでもないのでしょう。

そんな世界に一人悶々と生きている当事者にとって、宅間さんは殉教者であり神です。神の戦いに順ずることで、自身も殉教者になれると思えば、どんな残酷なこともやれるのかもしれません。アメリカ軍が殺害した、ビンラディンの埋葬地を作らず遺体を海洋投棄したのはそういうこと、聖地を作りたくなかったのでしょう。

いまも、池田事件や秋葉事件の被害者や遺族の方たちにとって、六月八日は事件を悼むだけではなく、どこかで事件の再発を危惧する恐怖の日なのかもしれません。ただ、悼むだけで済む日はいつになればくるのでしょう。

そんな日にするためには、排除され孤立し敵意と恨みの中で生きている当事者の心に、安心と信頼の言葉を届ける必要があります。けれど、これはとても難しい・・敵対する相手に愛を届けることだからねぇ。

さてあなたはどうします? 異質の他者を追い詰めて、徹底的に排除し最後は叩き潰すのか、攻撃をかわしつつもそんな相手の心に安心と相互信頼の種を蒔くのか・・・私は後者のプロセスを楽しみ自分の喜びとする力を持ってるので、前者にいくことはありえませんけれどね。

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