支援・援助論 映画評

誰の問題か、何が問題か・・・苦悩を終わらせるために

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家族の様々な困難を抱えた方が私の所に繋がってこられます。逆転現象にある妻の攻撃や暴力に耐えられない、と支援を求めてくる男性もいれば、夫のパワーコントロールから逃げ出したいとか、別居はできたけれど、不安や孤独が半端ないとかでカウンセリングを受けられる女性も少なくありません。

その方達、当然、相手の理不尽な態度や言動に傷つき恐怖や不安から逃れられないで、苦しんでおられます。そんな相手を変えようとしてもむしろ却ってこじれて傷つきが深まっています。結果相手に対する憎しみや不信感がつのり、相手のみならず、相手の関わるものや価値観、全てに向けられます。

けれど実は・・・家族をめぐる法律や制度が時代錯誤で不適切であるがゆえに、その不信や対立が助長されたり、それを煽って支援と称したビジネスにする人が現れるのも当然のこと。結局、問題の本質的解決には至ることもなく、連鎖していくのがオチ。しかもなぜそうなったのか、その原因も理解できてないままのトラウマティックな痛みは、誰かに怒りをぶつけることで、結果問題の本質的解決やら予防をさらに難しくしてしまいます。例えば引き離しがらみの、立場の違う団体の政治的な駆け引きなど・・見ていると胸痛みます。

私の支援は、相手を変えることや相手を攻撃することについては、極力肯定しないで支援していくよう心がけています。相手を変えることではなく、自分を力づけ、癒し、成長させることで、自身の対人スキルやら問題解決能力を高め、問題を問題としなくて済むような新しい人生の再構築を促します。

そのためには、困難に至る自身の人生を振り返り、セラピストとその物語を書き換えていく作業が不可欠です。相手をどうこうするのは二の次でしょうか。

こんな私からみると、多くの当事者・・・特に傷つきが深い人ほど、怒りや憎しみにとらわれ、冷静に自分を見ることも、修復的な問題解決も難しく、相手(やそれに類する概念)に対する怒りで自分を支えようとします。そんな方の言動もまた心痛みます。

本当の問題解決は、傷つきを癒し、痛みをなくすことで、相手に対する怒りを終わらせ、自身の様々な価値観や認知、情動のありようなどを理解し、自己受容、自己一致させていくことで、自由かつ多様で柔軟な思考を獲得し、日々感謝や感動に満たされて暮らすこと・・が真の問題解決なのだろうと思います。

そのためには、多くの他者との受容的共感的な対話が不可欠。いくらテキストを読んでも、えらいセンセの話を聞いても、所詮それらは他人事の知識。本人の魂を育てることにはつながりません。

結局、他者との対話を重ねることで、自らの新しい自己概念やら人生物語を再構築することが可能です。そこでは、当初あった問題がいつの間にか、問題ではなく学びや育ちの素材に書き換えられていくという不思議なことすら起こります。

このあたり、メンズセラピーに触れてみないと実感は難しいんよね・・私も言葉では伝えられないのがもどかしい・・・

今日はすこし時間が空いたので、映画「ハンターキラー」を見に行きました。

ストーリーとしては、ちょいと雑だけれど、それなりに楽しめました。現代の戦争がどのようなものか、少しだけれどそのリアリティーを感じられたのはよかったです。それと、死と隣り合わせに生きることの恐怖もね・・多分多くの人はスクリーンからでは感じることはないんだろうけれど・・・

戦場はさておいて、日常にある私たちの問題はすべて、人の心の中にある、恐怖や怒り、悲しみや不安なんですよねぇ。状況の問題ではなくてね・・・。逆に言えば、リアルな戦場を体験すれば、それらが吹っ飛んでしまうくらいの恐怖なんだろね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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