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日本家族再生センター

グループワーク

モノ語り・・自分語り・・

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昨夜は男のワークでした。初参加の方も含め、11名の集まりとなり、小さな部屋はほぼ満員御礼。ファシリはテルさん。

テルさんの出したお題は初めはじゃんけんワーク。自然に勝つことをプログラムしている私たちは、負けることがとても難しい、というワークです。その次のワークは「Show&Tell」で、それぞれ身近に持ってる何かをみんなに見せながら、それがどんなものか語るというワークでした。

私たちは「自分を語る」ということが必ずしも得意ではなくて、常識、一般論、理屈や善悪、あるべきこと、他人事、などについてはけっこう能弁に、あるいはひそやかに語ります。それは確かにそれぞれの考えを語ることにはなるけれど、かならずしもその人自身を語っているわけではありません。

その対話スタイルは人間関係を良くするためにはあまり役立ちません。ですからワークのお約束では、他人の話、一般論、天下国家の話はやめて、自分の体験や思いを話しましょう、というお約束があります。何が正しいか・・ではなく・・自分はこうありたい・・という自分語りができることがコミュニケーションスキルの基本です。

けれど、なぜそうなのかそれを説明するには、自分の体験や思いを語る必要がでてきます。けれど、それはそんな自分を否定されたり、攻撃されたり、無視されたりという危険性を伴うので、なかなかに怖いもの。特に幼少期に大人たちに言動や存在を否定され続けた人にとっては、自分を語ることは恐怖であり、自己防衛のためには自分を語らないで、正論、常識、一般論を語るしかありません。意識してというより、無意識のうちに。

例えばありがちな会話・・・「夫婦はこうあるべきだ、なのになぜお前はそれをやらないんだ・・みんなやってるではないか・・お前のせいでおかしい家族と見られてしまうではないか・・・」とか言ってしまうのは、自分の思い描いてた家族像と違う現実、その不一致が不安を呼び起こし、不安から逃れるために、自分の理想や期待を相手に押し付けたり、自分が悪いのではない、と自己防衛する、そんな無意識の働きがあるからでしょう。「僕悪くないよ、怒らないで・・」と泣いてた過去の自分の心理プログラムが今も健在ということでしょう。

そんな自分の不安に気づき、その不安を自分のものと受け入れ、相手に伝えること・・「世間と違う家族と言われると不安だから、君にはこうであって欲しいけれど・・・」と伝えるだけではなくて、自分の不安がどこから来ているのか、それを知るために、自分の過去の体験を紐解くのも大切なこと。

相手の問題として相手をパワーコントロールするのをやめ、自分の問題として自分の価値観や感情を検証し修正する、その作業なくして、ほんとの脱暴力もないし、家族修復もありえません。

そのための自分語りのトレーニングだけれど、いきなり自分を語るのはとても難しい・・というわけで、自分の身近なモノを通じて自分を語ってもらう・という昨夜のワークでした。そのワークの後は、みんなに伝えたい、今日の私のエピソード、として「今日のおすそ分け」というワークも。そのあとは・・ある一人の参加者の要望で、なんと、その小さな部屋では未体験の「人間知恵の輪」なるワークを。

11人の男たちが腕を前に突き出して寄せ集まり、てんでに誰かと手を握りあいます。誰が誰の手を握ってるのやら、わけがわかりません。その状況から繋いだ手を離さないまま、もつれ合った腕や体を解きほぐしていきます。かがんだりくぐったり、しながら数分間の悪戦苦闘・・と、するするとほどけていって、一つの大きな輪になりました。「おおっー 」という歓声とともに自然に拍手・・。誰とも争わず、みんなで協力しながら、問題を解いていけた、その達成感はなかなかに気持ち良いもの。こんな喜び、実はほとんど体験してないんよね。勝つことでしか自分を守れない、評価されないと教わってきてるからね。

ブドウの若葉がするすると伸び始めました。玄関前のプランターは花盛り

 

 

 

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