DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

グループワーク 日常

冤罪に思う・・・

投稿日:

強姦罪で服役してた方が、被害者と言われる人の証言で、無罪とされましたが、冤罪を作り出した検察、裁判所にに対する異議申し立てとして、この方が国と大阪府に国家賠償を求めて提訴したけれど大阪地裁の大島裁判長は請求を棄却しました。捜査はフツーのことだよ適法だよ、との判断です。

たまたまこの男性、被害者と言われる人が証言したから再審無罪となったけれど、証言がなければ12年の実刑を受け続けることになってたと言う話。本人が「警察や検察、裁判所は自分たちの間違いを認めない。なぜ有罪になったか反省しなければ、また冤罪(えんざい)の被害者が生まれる」と憤るのは当然のこと。

権力が正義を失い、権力のシステムの維持のために、国民の命を軽んずるとしたら、少し考える人なら権力に対して信頼もしなくなるし、自分たちの命は自分たちで守るしかないと考えるようになるでしょう。さらに権力に命を奪われるなら、自分一人の命より多くの命を奪ってしまえば、権力に勝ったことになる、と考えたのが池田事件の宅間死刑囚。彼は国家に勝って勝利宣言の中死刑を受容しました。

さらに宅間死刑囚を国家に対する抵抗のシンボル、ヒーローとする人もいるのだろうと思います。その方たちにとってみれば六月八日は記念日であり、被害者遺族にとっては、また秋葉事件が再発するのではないかと果てしない恐怖と痛みを感じさせられる日でしょう。

宅間やオウム麻原のようなとんでもない悪人が酷い事件を起こした、そんな奴は死刑だ、ブタ箱だ、と多くの人は自身の暴力性をラベリングされた当事者にぶつけます。

この構造は、殺人や強姦だけでなく、痴漢でもセクハラでもDVでも虐待でも同じこと。ことは司法や警察だけの問題ではなく、国民すべての問題です。

DVは治らない、支援は無駄、犯罪だからぶち込めばいい、とする専門家も日本では少なくありません。それで満足するのは、被害者に感情移入する暴力的な思考の持ち主の報復感情だけです。

被害者に感情移入するのはいいとしても、そのことからくる正義感で冷静さを失い、無実の人を貶めていては、正義感もクソもありません。暴力そのものです。

多くの日本人は権力には従順で自分の頭で判断したり情報を主体的に読み解くメディアリテラシーの能力もないから、権力に容易く洗脳され、権力の都合に合わせて、人権を蹂躙もすれば人殺しもする。関東大震災の時の朝鮮人殺戮事件も南京事件も然り。今の沖縄もその文脈で読み解けます。

話は変わるけれど、青年期を上海で過ごした私の父は下士官受任を拒否して兵隊を選んだら中国の奥地に送られて、過酷な戦地の数年を過ごした後敗戦で命からがら帰国したけれど、中国語が話せる彼は、中国人に対して東洋鬼にはならなかったと幼い私に語ってくれました。強姦し奪い殺すことは彼の価値観にも感性にもそぐわなかったのでしょう。けれど、海外に出兵した多くの兵隊は鬼になったことでしょうし、そのことを帰国しても語る勇気もないだろうし、周囲も語らせなかったでしょう。加害者性に向き合わないということはそういうこと。

冤罪の多発ということと、加害者は処罰しろと声高に叫ぶいわゆる被害者に感情移入する多くの人たちの存在が、どこかで繋がっているだろうし、それは近代日本の国の有り様と無関係とは思えない私です。

もちろん私は宅間さんもオウムも肯定するつもりはありませんし、テロを行うつもりもありません。ニキ・ド・サンファールが「テロリストになる代わりにアーティストになった」と語ったのに倣うわけではないけれど、「クライアントの心に愛という爆弾を仕掛けるセラピストになりたい」と考えているし、無償に近い仕事を無休でやり続けられるのは、私が国や権力対してリベンジしたいからでしょう。何のリベンジかって? 子供の頃の体験ですねえ・・それはまたいつか・・

こんな私、たまたま捏造セクハラの冤罪で損害賠償しろとの民事判決を食らって八年ほどになるけれど、国家や権威に対してもともと強い抵抗感をアイディンティファイしてるから、京都地裁でバカな判決を出した織田香代だったか裁判官に哀れと軽蔑の念は抱いても憎しみはありません。権力の犬の人生はどう見ても哀れです。

おおっ、過激なことを・・と感じてらっしゃる読者もいるのかも・・・私の中には、強い信念やらエネルギーがあって、権力や権威の圧力に屈することはないし、そのエネルギーは、当事者や世界に対する優しい想いや愛にもなっています。その想いや愛は・・傷ついて辛い思いにとらわれている当事者の回復に向けられています。

ああっ長くなったけれど・・そんな私、今日はほんとこじんまりとした、女ワークでした。そのぶん中身が濃かったよねぇ。ほんと毎度のことだけど、ワークは刺激的で面白い・・みんなの成長や癒しが見えるからね。私の元気の源でもあるしねぇ。

ワークの後のランチはアサリのピラフ、雑煮、パウンドケーキ付き。

 

 

 

 

ブログランキング参加しました。読んで良かったら、ぽちっしてね♫
にほんブログ村 家族ブログへ

-グループワーク, 日常
-, , , , ,

Copyright© 日本家族再生センター , 2024 AllRights Reserved.