昨日の朝日朝刊で出生数のさらなる減少が報じられてました。子供は少なくなる、老人の死亡は増える・・・で、日本人の自然減が39万人で過去最大の減少数になったとか。
国も自治体も、人口減少は避けたいところで、なんとか婚活を進めて、子供を増やそうと躍起になってます。
けれどねぇ、その発想自体がすでに読み違いで、無駄な努力に思えて仕方ない私です。
若い人がなぜ結婚しないのか、子供を作らないのか・・その社会的背景を理解しないで、単純に結婚すれば子供が増える、と考えるのは浅はかですねぇ。
15年のデータではフランスの出生率は1.92 スウェーデン1.85 アメリカ1.84 で、日本は1.45 イタリア1.35 です。で、これらの国々の非嫡出子の割合は(12〜14年)、フランス57% スウェーデン55%、アメリカ40% 、日本2.3%です。これらの国々では結婚してないのに子供は産んでるのです。子供を増やすのに、結婚は必要条件ではありません。
なのに日本の政府も自治体も結婚しないから子供が増えない、と思い込んでるのはやはり、時代錯誤。バカですね。
若い人が結婚しない、子供を産まないのは、それなりの理由があるわけで、その辺りの問題がなくなれば、結婚もするだろうし、結婚しなくても子供を生むでしょう。欧米を見ればわかることですよねぇ。
欧米と日本は文化が違う・・という方もおられるでしょうけれど、欧米でも70年代は出生率が下がってったけれど、法律を変え、制度を変え、暮らしを変えていった歴史があります。
残念ながら、日本は半世紀前と法律も制度も家族意識も変わりません。けれど、経済や労働環境は多くの国民にとって悪化しているから、結婚にメリットもないし、子育てのリスクを負えないと若い人が考えるのはごく当たり前のこと。
変えるべきものを変える力がなくて、精神論、愛国心でなんとかなると考えてるバカな連中が政治、経済を動かしてるうちは、日本は衰退していくしかないでしょうねえ。
とはいえ、インフラを維持するには労働力はいるわけで、外国人を入れるしかないとなると、精神論も愛国心もすっとんで、多言語、多文化の貧困国になるしかないのかな。むしろその貧困の中から新しいジャポンが出来上がるのかもしれないし・・それはそれで面白そ。
さてさて、これからの10年20年・・・日本はどうなるか・・どうなってもいいけれど・・・たぶんもう日本は終わってるような気がします。みなさん、どう思われますか?