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日本家族再生センター

カウンセリング日記

どう返す、親の呪い・・・

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いろんな家族問題の当事者のお話を聞くに、多かれすくなかれ世代間連鎖の問題がほとんどの事例で見え隠れします。

生育の中で受容的共感的に育てられず、親の価値観でコントロールされて、自己決定の場や時間、関係を奪われて育った子供は、やがて、自分では考えられずコントローラーの指示、命令、あるいは世間の常識に全てを委ねる大人に成長します。私はその状況を分かりやすく「親の呪い」と説明しています。

親の呪い、それは母の呪いだったり父の呪いだったりするわけですが、その親は善意だとか愛情だとかと思い違いをして呪いをかけてしまうわけで、悪意はないから、問題の原因も対策も理解しえません。

子供も、親に悪意はないことはわかっていますから、なかなか抵抗は出来ません。親の価値観は大抵世間の価値観に沿うものだから、子供は親がおかしい、世間がおかしい、とはならず、自分がダメだ、自分が間違ってる、自分の努力不足、と問題を自分に引き寄せてしまいます。

本人がそう思うのだから、周囲の人たちも「そうだよ、お前がダメだから」と問題を本人に転嫁してしまいます。親も兄弟も、友人知人も・・。本人にとってはもうどこにも居場所がなくなってしまいます。

自分の部屋に引きこもるか、何かに依存してやり過ごすか、ダメな自分を罰して楽にしてくれる人に委ねるか、死という世界に逃げ込むか・・。

私はこんな方たちに掛けられた呪いを解くのが仕事・・・生育の中で刷り込んだ認知を修正する、ということですが、それが単に認知という意識レベルのステージだけではなく、無意識に自己概念にくみこまれた情動レベルでも修正する必要があります。

具体的には、例えば死にたいとか殺したいとかいう情動は単に認知の問題だけで片付くものではありません。自分や他者に対する存在の動機付けになる無意識レベルでの作業を必要とします。それに用いる言葉は抑圧された深い感情を引き出す言葉であり、その言葉を補完する情景・・光や音も大切・・・。

ずっと以前、ある聡明だけれどADHDで困難を抱えた少女に対して、キャンプセラピーのミニ版としてミニファイヤーセラピーを行いました。その彼女、数年後には、自分で問題を解決して目的とした大学に進みました。

あれ以来、私は時々、必要に応じてファイアセラピーを行います。そのセラピーの中で親の呪いを解いたり、殺したいほどの相手を殺さずに怒りを昇華させたりすることも可能です。具体的な作業はクライアントの状況によっていろいろあるわけですが・・。実はこのセラピー・・・意外と効果的・・。とはいえ、まだメンズカウンセリングの技法の中では、公開してないスペシャルなスキルなんで、具体的にはお伝えできないのが残念。

 

 

 

 

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